第47話 4章あとがきのような小雑記
ここまで拙作を読んでいただきありがとうございます、作者のサドガワでございます。
無事4章までたどり着きました。これもひとえにここまでついてきてくださる皆様のおかげです、ありがとうございます。
体調的なものと、あとセツちゃんは自分でも特にお気に入りのキャラクターだったので死なせるのが忍びなくて初稿でどうしても拙くなってしまいました。ルクールの時も双なのですが何の落ち度もないキャラクターが悲惨な死を迎えるのは筆を執っていても精神力をゴリゴリと削られますね、今は少しずつ改稿をいれております……。
・皇帝
色々な引き金をひいてしまった人。
今までの見届け対象と違い普通に有能でしたが、産まれた場所と教育で価値観を凝り固められてしまった事で悲惨な末路を呼び込んだ張本人でもあります。
この人が代々受け継ぐ悲願や使命として勇者を最初から悪と断定したのが終わりの始まりでありり、やり方を間違わなければこんな事にはなっていなかったことでしょう。
代々受け継がれる記憶に関しては、どこまで真実なのかをここで描くのは無粋かと思いますので読者の皆様の想像にお任せするのが良いかなと思います。
正義、大義という言葉を御旗にすれば何をしても許されるかというと決してそんな事はないのですが、でもこの人はなまじできるだけの才能と実力と国力と立場が全部そろってしまっていたので誰も止める人もおらず、結局御旗のもとに突き進んでしまいました。
人類側の救世主にも慣れた筈ですが大戦犯ムーブをかましてしまいましたね。
たらればで話すなら、この皇帝の視野がもう少し広くかつ物事を公平に判定する事ができて魔王討伐後即座に勇者排除に動かなかった場合、アルはあくまで幼馴染の浮気と失恋までで止まっていたので深く傷ついてもその後の自刃まで発生しなかった“可能性”があります。
その場合勇者の自刃より先に災厄の再出現が発生するので、断末魔に気づいた“何か”に考えが至って今とは状況が変わった事でしょう。
その場合は教会サイドに対してもこの人がアクションをとるので教会サイドも今とは違った立ち位置になっていたかも……ここまでの旅で落命した人や滅んだ国にも違ったルートがあったかもしれませんね。でもロジェだけは人間的に腐ってるので飛空艇完成後に粛清されます。どうあがいても粛清、それがロジェ。
・ロジェ
黒幕気取りの癖に慢心して死ぬどうしようもない奴でした。あっさりやられた揚げ句に無様に死ぬことという小物の鑑のムーブ。やったことに関していえばもうちょっと惨く死んでもいいくらいの下種ですがあまりグロリョナにするのもアレなのでバラバラに吹き飛んじまっているミンチよりもひどいやと退場していきました。
最後まで自分の格を受け入れないまま爆殺されましたが、ロジェに関しては人間性がもっとまともだったら皇帝ももう少し重宝したり見捨てるような事をしなかったでしょう。
散々勇者パーティがフルボッコにいっていましたが人間性がゲスなので、いくら有能と言えど用が済んだら排除したくなる程度には終わってました。
戦功をもって帝国で恨みのある人間を裁いたり、侍女と言う名の奴隷扱いで酒池肉林生活を送っていたので死ぬ間際までは良い思いをしていたのではないでしょうか。
ただ、魔神やセツといった予期せぬ戦力が居たせいであっさりやられてしまっていただけなのでこれがラウルとファルティだけだと普通に屋敷の罠で完封されてたのもまた事実。
他者の能力を正確に推し量った上で陥れることは上手いのです、予想外の出来事に対する柔軟性や対応ができないだけで。
一応、ロジェがいなければ飛空艇は完成しなかったので本物の天才ではありました。
災厄たち
世界中に顕現していたアレやコレ、オマージュ元の元ネタは筆者が若かりし頃に滅茶苦茶ハマってやっていた某ゲームですがお察しください。帝国を完膚なきまでに滅ぼしつくした後はまた世界各地へと帰って行きました。
という事で改めまして次回から終章となります。ラウルの旅の終わりまでもう少々お付き合いいただけると幸いです。あと、改めましてブックマークや☆などいただけるとモチベーションに繋がりますので頂けますと嬉しいです……!
ではではまた終章でお会いできることを祈りつつ。
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