(二)-2

 おかげですぐ後ろにいたメグはヨギョンにぶつかった。

 近くで跳弾音が散発的にした。先ほどの素人テロリストがのべつ幕なしに乱射していたのとは違い、こちらを伺いながらセミオートで数発づつ撃ってきているのがわかった。玄人の仕事だ。

「援護する、先に進め」

 ヨギョンはそう言うと、コンテナの角から左の方の通路へ向かって射撃を始めた。

「行くよ」

 そう言ってエレーナがメグを追い越して通路を横切り先のコンテナの陰へさっと走り抜けた。

「メグ、お前もいけ」

 「ハイ」と返事をすると、ヨギョンが射撃をするタイミングを見計らい、メグも走り抜けた。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る