第5話

【別室登校】

最初はみんな違うことを受け入れられなかった。別室登校は一学期分しか使えない。だから2学期だけ使って3学期はみんなと同じに戻る。保健室は1日に1時間しか使えない。私は1人になったって思ってた。別室登校が私を余計苦しめたんだ。

みんなと違うことを思い知らされた。今まで楽しかった保健室も楽しくなくなった。U先生との話もつまらなくなった。別室には色んな先生が来た。みんな私の顔を見て一言目は「大丈夫か?」だった。みんな優しい。でも、そんな言葉かけて欲しかったわけじゃない。「大丈夫か」なんて聞かれたら心配かけないために「大丈夫です」って言うしかないに決まってる。大丈夫じゃなくても、大丈夫ですって……

どんな言葉かけて欲しいかって言ったら悩むけど、私は私のために時間を使っている両親も先生たちも嫌だった。

別室登校を受け入れなれなかった私を見兼ねたU先生は調子が良くて出れる授業はみんなと一緒に受けようと言ってくれた。

別室登校に抵抗があった私は今日は調子がいいからと言って授業に沢山出ていた。気を張っていたんだ。だからまた足が動かない、力が入らない、声が変に聞こえる、気を失うと言った症状を連発していた。


私はこの病気を受け入れるために何をするべきだったんだろう。

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