二章 広がる人脈と嘆きの黄巾

プロローグ

人里離れた山林を劉良は歩く。


「心の友よ、本当に行くのか?」


隣を歩く男が問いかける。


「ああもう決めた事だ

 嫌なら着いてこなくていいよ」

 

「冗談じゃない

 私は、君と共に人生を歩むと決めたのだ

 地獄のそこまで付き合うよ」


「言い方がキモい」


「ふふ、心の友は辛辣だな」


キモいな〜と思いながら歩いていると

周りの山林の様子が変わった事に気づく。


「…友よ」


「…囲まれてるな」


二人が警戒してると一人の軽薄そうな男が

木の影から出てくる。


「お二人さん旅の途中かい?」


「いやに会いにきた」


「…へぇ」


男は、雰囲気をガラリと変え武器に手をかける。


「君の兄弟は、こんな所にいるのかい?」



そう言って懐から一つの黒に塗り潰された木簡を取り出す。

それを見た男は、

警戒を解かずに片手を上げる。

すると新たな男が出てきて

その男に木簡を渡すと少し待つように言われる。


「心の友よ…大丈夫なのか?」


「大丈夫だ」


少しした後男が帰って来てこちらに頭を下げる。


「兄弟がお会いになる様です」


その言葉に警戒していた男も構えを解き頭を下げる。





男達の案内で森の中を少し歩いていると

急に開けた場所に出て

そこには、小さな家が立っていた。


「どうぞ中にお入りください

 真っ直ぐ行った部屋でお待ちです」


「ありがとう」


お礼を言って中に入り言われた部屋に向かう。

その所々に黄色い布を巻いた男達が立っていた。


「お二人ですね…頭!!」


部屋の前にいた護衛であろう男が中に声をかける。


「おう通せ!!」


部屋に入ると一人

黒髭の男が座っていた。


「ようこそ…劉良

 は、お前を歓迎するぜ」

 

そう言って、男はニヤリと笑った。



ー後書きー

こんにちは、投稿頻度が少なくてすいません

今回から二章開幕します。

どうぞ宜しくお願いします。

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