第5話
それからも定期的に苺をエルフの里に提供するようになった。
そんな頃……。
『ピロリン♪』
『魔法:作物の品質上昇を取得しました』
スキル一覧にはまたスキルが入っていたのだ。
(どれどれ)
『鑑定Lv.2が鑑定Lv.3になりました』
(おー、更に成長しているようだな)
しかし……やはりなにが起きているのかは分からないのだった。
それから数年の時が流れていった。
やがて里の子達が10歳の誕生日を迎えたのだ。
10歳になると神との契約ができたので神様との約束であるスキルの付与をして貰うことになった。
「さて、子供達よ」
10歳の誕生日を迎えた子達に神様が声をかける。
「これから君たちにスキルを授けることにするのじゃが……」
すると……。
『ピロリン♪』と頭の中で電子音が響いたのだ!
(ん?)
そんなことを考えていたら神様に声を掛けられたのだ。
「おい!お主もこの子達の側にいて貰えんか?」
そう言われては断るわけにもいかず……仕方なくその場に残ることにしたのです。神様は子供達にスキルを授けていきました。
そして俺の番がまわってきたのです。
「さて……お主にもスキルを授けることにするのだが……」
(何か悩んでいるようだが……)
「あのー、どうしたんですか?」
すると神様は少し考えてから……答えてくれたのだ。
「実はな……君の前に転生させた者達の中に問題を起こしている者がいるのじゃよ」
(ん?それってもしかして俺ってことになるのか?)
そんなことを考えていたらさらに続ける
「お主では無い」
と言われた。(良かった)
「お主は問題を起こしておらんしの……」
すると神様が……。
「お主に授けるスキルなのじゃが……」
(今度はなんだろう?)
そんなことを考えていたら……。
『ピロリン♪』と頭の中で電子音が響いたのだ!
(ん?なんだこの音は?……とりあえず鑑定だ!)
『魔法:作物の品質上昇Lv.3を取得しました』
(なるほど、さっきの電子音がレベルアップした音か……まあ、とりあえずスキルを確認しておこうか……)
『鑑定Lv.3が鑑定Lv.4になりました』
(お!やっぱりレベルアップしているな)
「あのー」
と神様に声をかける。
「ん?なんじゃ?」
(おっと、今は神様だったな……ついつい癖で声を掛けてしまったよ)
「いえ、なんでもありません……」
そんな会話をしていると子供達は次々と神殿から去っていったのだ。
そして1人だけ残った俺が気になって神様に聞いてみることにしたのだ。
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