お食い初め

日本には生後100日のお祝いとして「お食い初め」という儀式があるんだって。先週の日曜日にバビーとジジーが家に来てくれてお祝いしてもらったんだ。ちなみにバビーっていうのはおばあちゃんのこと、ジジーはおじいちゃん。バビーのカナダの友達のお母さんが孫が生まれた時、グランマだと年寄りみたいで嫌だと言って、日本語の「ばあちゃん」って呼ばせたんだって。で、自分は?って考えたらしいよ。可笑しいね。ボクはまだ超若いからその気持ちはわからないけど。


ボクは広いこの地球の中の日本という国に生まれ落ちたんだ。生まれた時は丸裸のまんまでママのお腹の中から誕生したわけなんだけど、すぐに産湯というお風呂に入れてもらって、産着という服を着せてもらったら、何だか動物から人間世界にやって来たという感じなんだ。


ボクの大好きなママのおっぱいだって、きっと違う国の違う食べ物から出たおっぱいとは少し匂いや味も違うんだろうな。周りで聞こえる言葉はどうやら日本語という言語らしい。でも、英語の得意なバビーは時々英語も混ぜてボクに話しかけるんだ。生まれながらのバイリンガルっていうのになれるのかな?


お食い初めの儀式の時はいっぱいご馳走が出たんだ。ボクはまだ食べられないけどね。そのことは次にまた話すね。




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