無言電話

紫閻-sien-

夜の住宅街をスマホを片手に走る一人の女性 何者かに追われてるようだ

女性はひたすら隠れる場所を探して 走り回っている


と その時 通知音が静かな住宅街に響き渡る

足を止め急いで電話に出る


「もしもし」


「・・・・・」 相手は何も喋らない


実はこの無言電話 1度目ではなく

さっきから何度もかかってきている


何者かに追いつかれるかもという焦りと

何度も かかってくる無言電話

女性は段々イライラし始めてきた


「ねぇ いい加減にして コレで何回目? コッチは忙しいの

聞いてる? 私に万が一の事があったら アンタのせいだからね 」


我慢の限界に達し 大声で電話の相手を怒鳴りつける


静かな住宅街に響き渡る女の声


「見~つけた」 電話の主がやっと喋った

しかも声がかなり近い


「ダメだよ 大きな声を出しちゃ あと通知音も切らないと

どこにいるかバレちゃうよ」


次に聞こえた声は電話越しではなく 後ろからハッキリと聞こえる

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無言電話 紫閻-sien- @sien702

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