■入院生活30日目~キモイオジサンのアンタが悪い~■
一般病棟入院生活中、吠えまくらなくはなったが、弱い老害の老犬の〇〇👈名前確認 は、「遅い!遅すぎる」と食堂フロアで1人だけゆっくり噛んで誰に迷惑をかけてもいないのに、食事を遅くまで食べてる私に小言で難癖をつけてくる。
山〇さん👈名前確認同じに は、症状が落ち着いた様で、ここに来た時の品のない喋り方はしなくなっていた。
山〇さんは恐らく50前後。
太ってないし、背丈はすらっとしていて、髪もフサフサ。
黒ブチのメガネをしたらオシャレでスマートに見え、時折ハンチング帽。
白と黒のボーダーの長袖シャツが細身の体を引き締め、腿は太めで足首が細いボンタン風のジョガーパンツ。
聞けば地元の工芸作家とのこと。
多少の生まれ育った時代が離れている感じはするけれども、「俺達の時代はな」というツマラナイオトナではないし、服だけではなく、センスを感じられる。
凄い歳が離れていたのだけれど、1番若いだあくんとは歳の離れた兄弟か友人のように仲が良く、「ヤマ〇さん面白い!」と、見ていて微笑ましくなるくらいだあくんも懐いている。
じゃあ、初め「中性的な見知らぬ人が風呂に入って行くよね。あれ誰?」とだあ君と話していたのは、恐らく山田さんだったんだろう。
時折、「あれ?何か今日人格安定してないな。」「夜トイレですれ違った時に交わした会話全く覚えてないし、トイレであった事も覚えてないぞ」「ん?少し言動おかしな感じするな」と思う事もあったが、彼は彼で僕に話しかけてくれたりもするし、彼が通った地元大学での学生時代のエピーソード。私達の地元ではその大学の学生である事が多少ヤンチャな事をしても周りが多めに見てくれた古き良き時代があり、彼はその話もよくしてくれた。
オチもそれなりにあるのだが、ボクは話を全て聞いた上で更に彼の話をストロングスタイルでまた彼の話の土俵に乗って返し、大した学生時代なんて過ごしていない私にとって「時代を謳歌しているな」とつぶさに感じていた。
何故か、このフロアには降っては湧いて消える人が何人かいる。
「ああだこうだこうだ」「いいわよ!どうせ私が悪いんでしょ!」看護師にブチ切れて翌日他のフロアに消えた中年女性。
12:00キッカリに昼食が出なく「味がついてないのは有り得ない」と言って上のフロアに移り、移る前に20年だったか失踪していた兄が見つかり、2人の大きな子どもを育てた終えたこれも中年女性
何故か金曜日のカラオケのある曜日前後に現れる見るからに重たい病床の男性お年寄り。彼はカラオケのある金曜日2日前に現れて1人食堂テレビ前で全く聞こえない声でずっと歌の練習を立ったまま何時間もしている。
そして、10年前迄にまだ遡らないんだっけ?
ボクがここの病院の外来患者時代。診察を終え隣の薬局で当時頻発に起こっていた機械トラブル。会計に1時間以上かかる事があった。
それ以降ボクは今の入院の主治医の理事長先生とはお互いやる事が無くなり無事この病院を卒業する事になるのだが、その直前。
薬局側のシステムトラブルで、そこで待っている患者もイライラや「不愉快だ」と怒る普段は紳士風に見える老齢な患者もいたくらいだ。そんな時、そこのトイレでどっちもどっちで私もツマラナイ事を言ってそこにいた客の患者に捨てセリフを吐かれた事があった。
その時、ハッキリ捨て台詞を吐いた彼が約10年には満たないのだけれど、まっすぐ歩けない。ひょこひょこ見るからにおかしな膝だけを90度後ろにだけ上げ、手は全く降らない。
何故か行儀よく、手だけはズボンの横の縫い目に当てて、後ろにだけ足を蹴り上げる。
何を喋っているのか、誰も分からない。聞き取ろうにも全く聞き取れない。
失礼なのだが「何を喋っているか分からない」。
だあくんと同部屋で「NO」をこの生活中言えなくて困っていた彼にですら、この人に話しかけられても「何を言っているのか分からない」と、言われる始末のこの人生の半分を終えて後半に差し掛かってるこの男性。
降っては消え、消えたと思ったらまた現れる。
一方では、17歳の凶暴な男等と同じで確実に消えて他に行った者。
何なのだろう?このよく分からないこの病院のシステム。
そう言えば、隔離部屋で同じだった〇〇さん←👈名前確認!。
彼の方が早くにこの棟に移ったのに、彼も2階で見たり見なかったり。
そう言えば、彼は確率病棟の時から5月下旬なのに、何故か軍手の手袋。髪はテカテカ。なのに、シャワーも入らない。その軍手も黒い。
一般病棟に移ってきた日に、1番始めに言われたことがあった。
食事をする場所。
席の決まりは無いが皆さん決まった場所に座って食べている。
が、自室で食べても良い。
食堂で食べ終わったら、飲み物を入れた自分のコップやマイスプーンとマイ箸。それを洗う場所は食堂の手洗い場。
洗濯機のある場所と使い方。
使用中の人は名前を書く。終わったら消す。次に使いたい人はその人の名前の下に名前を書く。乾燥機も同様。
貴重品。
隔離部屋では無いので、自分で管理をする。自分の部屋の机の引き出し。そこは鍵がかかるから。
洗面はトイレ前の洗面所。
相部屋の人は食堂の冷蔵庫を使って良い。が、絶対に熱いものを入れてはいけない。
風呂は当日朝8時過ぎに食堂の予約受付のホワイトボードに夕方迄の入りたい時間枠に記入。
髭剃りは危ないのでナースステーションに預ける。
入る前と風呂から終わったらナースステーションに戻す。
また入浴する時は、他の人に「使用中」と知らせる為に、風呂のドアに※※をかける。←バンダナではなく、ゴムの何?適当な名前を入れる。使用中の印を
スマホを使いたい時は預けてあるナースステーションで看護師に取ってもらう。
1日10分迄。メールチェック程度のみ。SNS等への書き込みは禁止。終わったらナースステーションの看護師に返す。
オヤツの買い出し。
カップラーメンと焼きそばは買ってきてもらって良いが、お湯が熱く危険なので、ナースステーションで作って貰う。
音楽を聴いても良いが、他人の妨げにもなるので、必ずヘッドホンで聞くこと。
消灯は21:00。
寝れない人は食堂フロアのテレビを見ても良いが、22:00でテレビは消す。
寝れない人は食堂フロアにいても良いが、一度部屋に帰ってからまた戻ってくる。
…他何だっけ?
相部屋から1人部屋に移り、ベッドの真上に付いている「アレ」は何だ?
光ってはいないけど、半分球体のアレ。
家の中には無いが、日常生活で外で出た時、時々見かけるぞ。
午前中のプログラム。
作業療法士が退院してから患者のその人に適した職業に就く為に診断をしていると言っていたが、そこにあったドラえもんの塗り絵。
面白半分でエメラルドグリーンに塗っていた数日後。以前入院をしていた人が塗ったのか、それとも誰かが見本で塗ったのか、水玉模様の「超キモイドラえもん」を見たよな。
あれ、確か不正解の見本だったよな。あんなキモイドラえもん。
そう言えば、毎週金曜日の5月末のカラオケ。なんで素人の我々が余暇程度のレクリエーションの余興でやっているのに、青いクリアファイルを作業療法士が持っているんだ?歌い終わる度に何故その青いファイルを空けて何を書き込んでいるんだ?
そして、それ以外は絶対に開かないんだ?
洗濯機置き場に行くだけなのに、看護師が何故その青いクリアファイルを毎回毎回持って行くんだ?
洗濯機の異常や故障なんて、起こらないのに。
←※掃除のおばさんと故障をした乾燥機の話書く。業者が来たと。
時折、食事中に看護師が自分達も休憩があるのに1人だけ我々を見張るかのごとく立っているんだ?
昼間でも夜中でも、見回りと称して、15分置きか20分置きに1時間に何度も何度も部屋に入ってくるんだ?
ここから脱走出来ないのに
一体、何を見に来ているんだ?
青いファイルで何のチェックをしているんだ?
部屋に来た時に一度チラッと見えた事があるが、〇が続いてるのに、1つだけ×が見えた。誰の何が×なのか?何の項目なのか?
👈※出してといった夢遊病のおばさんの話先に書く
なぜか、看護師達は洗濯機やトイレのある男の人がいる棟に入ったら、歩いてナースステーションに戻らず、鍵を開け閉めして、患者が入れない通路部屋から戻るのか?
食堂で患者同士の仲の良い仲間内で話した話。
他に話した覚えのない話。なぜ看護師が知っているんだ?
髪がテカテカの軍手のオジサン。
やたらカリカリしていたけれど、居なくなった前の日に食堂フロアのソファーで人目をはばからずに言っていた事。
「これ、無くしならどうするんや!『無くなりました。すいません』ではすまんのやぞ!これ銀行口座とか通知とか全部貴重品だぞ!無くしたらあんた達の責任問題になるんだぞ!」
看護師はどこか涼しい風。
彼の怒りの熱量が帯れば帯びる程、看護師の体の力が抜けていく。彼に力になろうともしなくなって行く。
…これ、確か、ナースステーションでブチ切れていた50,60代の怒りおばさんの時でもまったく同じ光景を見たよな。確か怒った相手の看護師は女神役の青山さんだったよな。
預けたオジサン。
あんたが悪い。
彼らは監視役なんだから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます