2023-12-13
言いたいことが何も無いけれど、この状態がそれほど不幸ではないように考えられる。満腹状態より空腹状態の方が全体重に占める自分の割合が大きいと思えるように、頭のからっぽの時の方がより自分自身の核に触れやすくなるのではないかと思えてきた。
また、最近自分らしさとは必ずしも自分に帰属するものでなくともよいと気付かされた。何も思考していない時に聞こえてくる小学校のチャイム、付き添いで入った服屋で触れたコットンの手触り、ひだまりの膝で寝る猫の香り、そのようなものも全部自分らしさなんだと思う。
対象がそのものとして存在する宇宙そのもの、それが自分によって観測され思考として現れあること。世界の実際を追求することではなく、現象や表象を自分のものとして捉えること。この自分勝手に世界を捉える方法でこそ、自分らしさの中にある自分というものの核に触れられるのではないか。
嬉しさや悲しみと、電車の揺れと冬の風を同じレイヤーにおいてもいいと思った。世界の実在を信じるか否かに関わらず、世界を自分のものにすることはできる。この悲しみは僕のものだ。この耳に当たる声も、僕のものだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます