EARTH

まっすん

第1話:ログイン

ここは地球。今日も新たな命が産まれる。


「おぎゃーおぎゃーおぎゃー」

「おめでとうございます。元気な女の子が産まれましたよ。よくがんばりました」

「幸子よく頑張った。よく頑張った」


夫婦が泣き喜んでいる。ここに新たな命が芽生えた。これは小さな存在かもしれない。しかし、この小さな存在が大きな存在となるのはまた別のお話。


〜6年後〜

「鈴香、急がないと遅刻するよ。入学式を遅刻するなんて聞いたことないわ、お母さん」

「お母さんが起こしてくれないからー」

「あなたが自分で起きるって言ったでしょ」

「起きれるわけないじゃん」

「威張るな。早く用意していくよ」


少し重いランドセルを背負い


「準備できた〜行こー」


親子は家を出て小学校へ向かった。


「お父さんもうついてるみたいだから」

「わかった」

「あれじゃない」

「見えた!」


親子は急いで校門をくぐり教室へと向かった。


「じゃあお母さんここまでしかいけないからあとは自分で行くのよ」

「わかった」

「お友達に迷惑かけちゃダメよ。入学式の様子ちゃんと撮っておくからね。しっかり背筋を伸ばして歩くんだよ」

「もーわかったってお母さん。早く行きたい。友達に会いたい」

「あらあらごめんごめん。じゃあ、行ってらっしゃい」

「うん、行ってきます」


鈴香は自分の教室に向かっていく。


「1年B組、1年B組っと。あった」


教室のドアを開け教室に入っていく。自分の席は決められていた。


「ここだ」


自分の席に座り隣の席の子に話しかけにいく。


「私鈴香。よろしくね」

「うん、よろしく。うち美香」

「美香ちゃんかー。よろしくね」

「うん、ってか今日授業あんのかな」

「多分ないと思う」

“ガラガラガラ”


誰かが教室に入ってくる。


「はーい席ついてー」

「誰?」

「私?私はみんなの担任遠藤です。よろしくね」

「よろしくお願いします」

「さっじゃあトイレ行きたい人は今行ってきて、それ以外の人は廊下に並んじゃってー。体育館に向かう用意をするよー」

「やった。入学式だ」


そして入学式が正式に終わり、みんなが教室に戻ってきた。


「じゃあみんな、これからグループで自己紹介をしてもらいます」

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