キマイラとの決闘 続

 くそっ。


 肌が紫色に変色しつつ息が荒くなるのを感じていた。

 立ち上がる力がなくなっているのがわかる。しかし立ち上がらなければ死。

 魔剣は俺の手から離れてその場から動かない。


いや


 動けないのだろう。動いたら俺と同じく毒状態となり

 やがて死んでしまう可能性があるからだと思った。


 瀕死になりかけつつある俺の身体は、超回復機能により、元通りになると、キマイラの方に向かって走る。俺の目的はキマイラの近くにある。魔剣だ。


 キマイラの視線が細くなる。気づかれたのか。魔剣に向かって尻尾を素早く伸ばす。しかし、魔剣は姿を変えて俺の方には素早く動いてくれた。そのおかげで、手を伸ばすと魔剣に姿を変え再び構え直す。


 さあ、反撃開始といこうか。


 魔剣に魔力を集中させる。キマイラは、本能の直感が働いたのか?逃げるように翼を広げて空に飛ぶ。


 逃しはしない。魔力を溜めた魔剣をキマイラに向かって投げつける。勢いよく飛んでいく魔剣、魔剣美少女の悲鳴が響く。すまないなこれ以外に方法は思いつかなかった。後で罰は受けるからさ。


「ひぃやぁぁぁぁぁ!!」

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異世界最強の魔剣使い-特別なユニークスキルでダンジョンマスターになった俺は、美少女ハーレムの楽園を望む異世界からの転生者である- 宮川祭 @miwaka_sai

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