慌しい世界にさようなら

碧山

第1話都市崩壊

 ある日、核が投下された。

 数は2つで2つともそれぞれの戦争している国に一個ずつ

 多くの国は両国の戦争を抑えようと奮闘したが両国のトップは暴君でありトップの発言は絶対であったため近隣国もあまり大きな行動ができなかったがお互いの核爆発で両国のトップと多くの国民が無くなった。

 核が着弾したときは日本はかなり揺れた。

放射能の危険性は少ながったが多くの建物が倒壊した。

 倒壊と同時に地面からは白い霧状な物が転々と距離を開けて噴射している。

 最初は水道管の破裂だと思われたが、水ではない。触れても無害であり無臭であるが派遣して避難誘導してきた自衛隊の皆さんに近づかないようにと注意をされたため皆近づかず距離を取って学校へと避難をした。

 私、小森千里は避難勧告を受けたときは学校が終わり水樹と寄り道でゲーセンで遊んでいた。

 「水樹にあとちょっとで勝てたのになんで核なんか落とすんだよ」

「いや、千里ずっと掴み攻撃ばかりであれ、攻撃範囲デカくて全部消されるしずるいよ」

 私と水樹は学校は違うがアーケード格闘ゲームで私がやってるところに水樹が乱入してきて戦いを重ねて仲良くなった。

「では、千里私はうちの学校の方に避難するわ親と会えるかもだし」

「わかった!またね」

 水樹は学力もあり近隣のお嬢様学校の生徒で私は公立の高校。両校交流はよくあり部活動でよく練習試合を行っている。

 学校の付近につくとご年配の人が多くなり我が校に避難するのであろう腰も曲がったお年寄りが大きな荷物を持っている。

 学校の正門を通ると受付があり、避難者リストの名前にまるでかこう。

「かあさんまだ来てないんだ」

 頭を書きつつ避難場所の教室ㇸ行くとご近所さんでわいわい騒いでいた。

「千里ちゃん!だいじょうぶだったかい」

 お迎えの家に住む渡瀬おばあちゃんが抱きついてくる。

 指先に力が入っていることからとても心配してくれたのだろう。

 渡瀬おばあちゃんは私の小さいときから二人目のお母さんのように私を育ててくれた。

 私の両親は共働きでお互い企業主で家に帰ってくることがほとんどなかったが最近はリモートワークで母は自室に籠もりっきりだ。

「おばあちゃん、お母さん見なかった?」

 おばあちゃんは首をふるどうやら家にいるのだろうか。

 そういえばと学校の鞄の中に入っているケータイを取り出して電話をかけたが繋がらない。

 それもそうだ学校の入口で数多くの人が電話をしていたため混乱しているのであろう。

 メッセージで「学校に避難してるからお母さんも来てね」と送信した既読は付かない。

 

 その日の夕方に教頭先生が配給で回ってきた。

「君、親御さんはまだかい。」

「全然連絡がつかなくて母は家にいると思うのですが」

 それを聞くと教頭先生は無事だといいなといい親の配給分を私に渡した。緑茶のペットボトルとおにぎり2個。渡瀬おばあちゃんと学校生活のお話をしてきて床についた。

 「おい、小森起きろ避難生活と言っても昼まで寝るな」

 強い力で体をさすってくる。

 目を開けるとぼやけているが黒縁メガネの担任の大田だった。

「先生おはようございます…」

「もう昼だ。で小森の親御さんは」

「見ての通りいません。こんなときにでも仕事なんでしょう。」

「心配だな。親御さんとは連絡取れないのか」

 ケータイを確認すると母からは既読はなかったが父からは会社付近の公民館にいるとの連絡があった。

 「あっ、母からはないですが父は会社近くの公民館にいるみたいです」

 大田は一安心したのかふぅーとため息を付き立ち上がる。

「では、お母さんと連絡ついたら連絡してくれ」

先生は立ち上がり教室を去った。

 それから4日後避難勧告は解除されて父は学校に来たが母からの連絡はなかった。

「父さん大丈夫。」

「あぁ、避難が遅れたら会社と一緒にペシャンコだった」

 どうやら父の会社のビルはお隣のビルの倒壊で瓦礫がもたれかかりその重みで潰れたらしい。

 父と手を繋ぐなど何年ぶりだろうか父と母ともまともに遊んだこともなく一緒にご飯も片手で数える程度

 家周辺についたが家がなく瓦礫しか無い。

「家がない…」

 父さんは走って家に行ったお母さんの名を呼びながら。

 家の跡地についた。

 家は既になくなっていたが父の愛車が潰れていたのでわかった。父は瓦礫をどかして母を探す。

 2時間後父は自衛隊の支援を借りて母を見つけたずっと瓦礫の下にいたからか衰弱しきっていたが自衛隊の簡易病棟診察を受けている。

 それから2週間後復興事業が始まった。

 地面からは吹き出る霧は相変わらず原因不明。母は他県の病院へ移動となった。

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