フラワーズ所属、生まれた時から「最強」です!
成瀬くま
第一章 「この世界、ミキサリウマ」
プロローグ 「誕生」
「—————————」
強い風が吹く山の中、子供が生まれた。
男の子だ。
しかし、何かがおかしい。
子供は生まれた時に産声をあげるものだ。
なのにこの子は産声をあげていない。
———それはこの子供は産声をあげて呼吸をする必要がないからだ。
この子供は自分の肺に空気を創造、そして生成しているからである。
生まれたその瞬間からこの子供は「創造」の能力を所有していた。
「この子は何故産声をあげていないの?産声をあげる必要がない———呼吸をする必要がないから?つまり、肺の中に空気を生成している?まさか、古代の権能「創造」の能力を持って生まれたの?」
この子の母は、「予想」の能力を持っている。そのため、一瞬でこの状況を理解した。しかし、この事実に対して驚きを隠せていない。
「確か、創造力という花言葉を持っている花があったな。名前はネムノキだったかな?」
と、「知恵」の能力を持っている父は呟く。
「花の名前をそのままつけるというのはダメだな。じゃあネムノキの順番を並び替えて——」
「この子の名前は————ノムキネ、ノムキネ・アクトだ」
母、カグスリア・アクトと父、ラスジオグラ・アクトの二人が同時にそう呟く。
こうして「超越者」ノムキネ・アクトは誕生した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます