第2話

燃えた木が当時を無駄に思い出させる。

建物ーーもとよりそんなにないが、崩れ朽ち果てている。

(ーーなつかしい。)

もちろん、そう思ったことなんかない。

毎日夢に見る…それはもう誰かの悪戯かというほど。

町(いや村か)にあったカレンダーが哀愁漂う。漂う哀愁は涙すら誘う。


「助けてくれーー!」

俺は逃げて、逃げて、逃げて、、、、。


いつしか今みたいに現実からも逃げていた。

俺が今見ているのは夢幻に広がる過去。

「もう逃げない。」意味のない誓い。


「無意味で終わらせてたまるか。」

真実を描くため俺は走り出す。


ーーこうして俺は迷宮入りした魔の事件

「魔迷宮」な事件に身を投じることとなる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る