九話 かいぶつのむれ その壱

 ここは天空塔グランドスラム。

 科学者マッドが造り出した世界初の浮遊型の塔。

 マッドがまた新たな研究に没頭していると、サンバのような服の女と、喧嘩番長のような形相の男が現れた。

 マッドが雇っている傭兵だ。


「……で、あんな小娘どもに負け続けて私の力を貸してほしいと、そういうんですね? 君たちは」

「はい。マッドさんならもうウチらのパワーアップアイテムとか、もうできてるんじゃないのかなーって」

 サンバのケンコが言う。

「なるほど……。そのパワーアップアイテムというものさえあれば、捕えられるのですか? 彼女を」

「はい! このリヒトが必ずや、あの捕らえて見せましょう!」

 魔法少女に殴られた傷をさすりながら、自信満々といった表情のリヒト。

 そんな二人の滑稽な姿を目にして、マッドは言った。


「わかりました。と言っても、実はもう既にありますよ。あなたたちのアイテム」

「おっ! マジすか!」

「助かります!」

「ですが注意してくださいね。力を手に入れるということは、それ相応の代償が伴いますから」

 そうマッドが二人に手渡したのは、黒鉄の腕輪。

 腕輪を手にして喜ぶ二人を眺め、マッドは不気味な笑みをこぼした。

 彼らはちょうど良いと思ったのだ。

 この腕輪の性能を確かめる実験体として。

「あの方たち、おそらく依頼の趣旨をわかっていませんね。ポシェットだけもらっても意味がないんですが……。しょうがないですね。私も、戦うとしましょうか」


          ☆☆☆


 テスト目前。眠くなりそうな午後の授業も、必死にノートを取る。

 て言っても、やばい。ノート見ても字が汚すぎて自分が何書いてたのかわからないし、眠気がどんどん瞼まで迫ってくる。

『アイルビーバック……』

 あ、昨日観たシュワちゃんの溶解シーンが。夢だな。

 夢まで見ちゃ、もう寝るしかないのかな。

 そう諦めもついたその時、隣の席にいるフォミラがツンツンと頬を突いてくる。


「私眠いんだけど」

「そんなこと言ってる場合じゃないよ祭華ちゃん! 敵! 敵!」

 小声で必死に呼びかけてくるフォミラ。

 えー。また敵? もうよくない? どうせまたショボいショッカーとサンバか喧嘩番長でしょ? テスト前にそんなやつらに構えるほど、女子高生って暇じゃないんだけど。

「私パス。綴にでも任せたら?」

 そう返事をして、もう完全なる睡眠体制、うつ伏せになった。

 本当はフォミラに寄りかかりたい気分だけど、しょうがないよね。

 重くなる瞼に身を任せて、そのまままた夢の世界にアイルビーバックしていく。

 あぁ、はじまった。機械と人類の大規模戦争が……。


 その刹那、校庭側から猫どころか難聴の老人すら慌てて逃げ出すほどの、爆発音がした。

 もちろん、私も飛び起きる。

「機械どもめ! 木っ端微塵にしてやる!」

 夢か現実か、そんなものはわからない。けど、私の手元にはガトリング砲が見えていた。

 ズドドドドド……。と、火薬をぶち撒けながらガトリングを連射する。


「…………祭華ちゃん、何してるの?」

「え?」

 隣の席のフォミラが、かなり引き気味に訊ねてくる。

 あれ? よく見ると、私の手には何もない。それに、目の前に広がるのは機械の残骸でもなければ荒れ果てた紅の支配する世界でもない。

 教室で、みんなが私に目を向けてる。何してんだ? こいつ。みたいな顔で。

「祭華はきっと、昨日観た映画の夢を観てた。だからさっきの爆発音を敵襲に聞こえた。そうわたしは思う」

「あ、なるほど。確かに祭華ちゃん昨日の午後シネマ必死に観てたもんね」

「わたくしも昨日は視聴しましたわ。先輩に勧められて」

 …………。


 あーそーゆーことね完全に理解した。つまり、私はとんでもない寝相をクラスのみんなに見せたってことか。

「白井さん、とにかく、座りなさい」

「あ、はいすいません」

 モグラ叩きのモグラのごとく引っ込む。

「祭華ちゃん、あの音でわかったでしょ? 今回は何か違うよ。今すぐ行かないと」

「でもどうやって外に出るの? あの音でも先生授業続けちゃってるよ?」

「そんなの祭華ちゃんならなんとかできるでしょ! なんとかしてよ!」

 なんでそうやって私任せなんだこいつは!

「頑張れ! ガッツ! ガッツガッツ!」

 いずれその親指をへし折って、二度とサムズアップできないようにしてやる。

 そう思いつつも、何か外に出られる打開策を考える。何かいい手は……。

 あ、私にいい考えがある。


「先生、お手洗い行ってきます」

「はい。どうぞ」

 そうして私は廊下にある消化器を手に取り、栓を抜くとともに教室のドアを勢いよく開いた。


「火事だぁぁー!!」


 私の放つ大声とともに、煙が蔓延していく。

 瞬間、私の言葉に説得力を持たせるような爆発音がして、教室はより一層混乱へと陥っていった。

『あたしまだ死にたくないんだけど!?』

『せめて、お姉様に抱かれて死にたいです!』

『大丈夫だって、誰かがなんとかしてくれるから』

 混乱の仕方には少し癖があった。

「フォミラ、綴、さゆみ!」

 三人を呼び出し、外へ出ろと促す。

「さっすが祭華ちゃん! 誰もそこまでやれなんて言ってない!」

「祭華は何事も派手にやりたがる」

「先生に呼び出し確定ですね!」

「もうそういうのいいから!」

 せっかく退屈から救ってやったのに、なんだこいつらの言い草は。私が全部悪いみたいじゃんか。

 そうぶつくさと文句を言いながら廊下を走っていると、一階の下駄箱で先輩と合流することができた。

 よし、これで魔法少女が四人揃った。


「先輩あとで聞いてほしいことがあるんです! 祭華さんがまたとんでもないことをやらかしましたわ!」

「お、このバカが次は何をやらかしたんだ!?」

「別に私だってやりたくてやってるわけじゃないんだけどなー!」

 また普通って言葉が遠ざかっていくのを感じながら、音のする方へと向かった。


 またしても、近所の大きな公園。

 フォミラか、それとも先に敵が人避けの帳を貼ったのか、全く人気がない。

「待ってたわよ! 魔法少女ども!」

「今回の俺らは一味も二味も違うぜ!」

 待ち構えていたのは、やはりいつものメンツだ。

 ただ、二人の腕に私たちの変身アイテムのようなリングがついていることに気がつく。

 確かに、これは警戒した方がよさそう。

「いくらパワーアップしようと、このあたしがぶちのめしてやるよ!」

「さすがですわ先輩!」

「祭華、行こう」

「うん。わかった」

 綴の言葉で、私たちはリングを構える。

 すると、相手の二人もリングを構え出した。

 やっぱり、そういう感じね。

 相手のリングが黒く瞬き出すのを目にしながら、言い放つ。


「「「「転身!!」」」」

「「アウェイク!」」


「未来を切り拓く少女の絆! カレイド・ネクサス!」

「未来を繋ぐ愛の光、カレイド・コネクト」

「未来を照らす情熱の炎! カレイド・ルミナス!」

「未来へ導く華麗なる真実! カレイド・アリシア!」

 四人同時の初転身は、見事に決まった。

「フォオオオオオオオオオオ! 最高だよみんな! これぞ魔法少女! 女児向けの鑑! 魔法少女最高!」

 パシャパシャうるさい転身できないのが一人。

 今まで忘れかけてたけど、一応フォミラが私たちの守る対象なんだからあんまり前に出すぎないでほしい。

 私がそう呆れていると、そんな呆れを吹き飛ばすくらいの迫力を纏った二人が目の前に現れた。

 転身したからか、二人ともやっぱりいつもとは全く違う。

 黒い炎がロングスカートのように纏わりついているケンコと、学ランのように纏っている男。そういえば男の方は名前知らないや。


「ははっ! こりゃすげえな! 身体が熱くて軽い!」

「さっそく試させてもらうわよ! 黒鉄の力!」

 そう言うと、ケンコがエネルギー弾を放ってきた。

「お前ら、行くぞ!」

「はい! 先輩!」

「お前が仕切るな」

 各々言いたいことを言いながら、相手へと接近していった。

 私とルミナスは近距離戦を得意とする男の方、コネクトとアリシアは中距離のケンコの方へと向かう。


「ははっ! やっぱり殴り合いだよなァ!」

「お前はあたしたちが潰す!」

「死ねやこのクソ野郎!」

 まずは私の右フック。それを避けるが、さすがにルミナスの回し蹴りは避けられなかったようだ。

 そのまま吹っ飛んでいく男。

 それに追い討ちをかけるべく、私たちも駆け出した。

「黒鉄、俺に力を貸せ!」

 そう言う男の右腕は、黒い炎纏い、その拳は先輩のシールドを貫いた。

「っぐううっ!?」

「ルミナス!」

 ルミナスが飛ばされて行く。

 シールド持ちの先輩ですらあれって……。

「次はお前だ小娘!」

 私は相手の右フック、左フック、蹴り、それらの連撃を避けながら、脚部や腹部、顔には炎が行き渡っていないことに気づいた。


「身体がガラ空きなんだよ!」

 私の渾身のストレートは、相手のみぞおちにクリーンヒット。

「死ねやあぁ!」

 そのままアッパーカットを喰らわす。

「グッがっ! あまり俺をナメるな!」

 けど、私のアッパーカットに怯まず反撃のボディブローを仕掛けてきた。

「っぐうぅ」

 痛みのあまり、濁った声を出す。

 転身しててもこの痛み。やっぱり、今までとは比べ物にならないくらい強くなってる。

「まずは一人だな、魔法少女!」

 膝をついている私に、男の回し蹴りが襲いくる。

「あたしを忘れるな!」

 蹴りは私の眼前でガードされた。

 ルミナスのシールドが、私を守ったのだ。

「お前と一対一でやるのは、楽しみに取って置いたんだよ!」

「ネクサス! こいつはあたしがなんとかする! フォミラを守ってくれ!」

 男との攻防を重ねながら言ってくるルミナス。

 え、フォミラってただ突っ立って応援してるだけじゃ……。


「エッチな本は分厚いんだから! この! この!」

 フォミラの方へ目をやると、フォミラはグランボットの大軍と応戦していた。

「わかった!」

 今回の敵は、本当にいつもと違う。

 まるでこの間までのは遊びだったんじゃないかって思うほどだ。

 もしかしたら、あいつらの雇い主からしたらこれも遊びなのかもしれないけど。


          ☆★☆


「何これ! 楽しい! ウチ、めっちゃ強くなってるじゃない!」

 興奮気味にエネルギー弾を連射するサンバ。

 それを避けつつ、さゆみは応戦として水玉のエネルギー弾を放つ。

「わたくし一人じゃどうにもできません! コネクト! 手伝ってください!」

「言われなくても、そうする!」

 マジカルステッキで魔法陣を形成。そこからわたしはマジカルチャカを二丁取り出した。

 一見普通の拳銃に見えるけど、これは弾切れのない魔法のアイテム。ヤのつく職業のやつらが喉から手が出るほど欲しがるであろう最強の武器。

 ガチャとリロードをし、相手の頭に向けて放った。


「ッグウゥ! まさかの実弾!? 魔法少女のやることなのそれ!?」

 チッ。さすがに、実弾じゃ相手に致命傷は与えられない。

「……え、コネクト、魔法では、ないのですか?」

「わたしは祭華と一緒に色んな映画を観てきた。その中で惹かれたのは、実弾兵器だった」

「な、なるほど……。魔法って、なんでもありなんですね」

 どうしてアリシアまで引いてるんだろう。

 そうきょとんとしていると、サンバが次なる攻撃を仕掛けてきた。

「けど惜しいわね! この腕輪さえあれば、実弾なんて怖くないわ! もう警察なんて怖くないわ!」

 エネルギー腕に集中させ、剣劇を繰り出してくるサンバ。

 次は近距離での戦闘。

 剣劇を避けつつ、拳銃で相手に牽制をかける。けど、やはり実弾じゃほとんど効果はなかった。


「斬られなさい!」

 トドメと言わんばかりの一振り。それを魔法陣でガードし、わたしは相手の腹部にステッキを突きつける。

「今ですわ! コネクト!」

 アリシアのエネルギーが、わたしのステッキへと集中していった。

「実弾が効かないなら、魔法で殺す」

 そして、ステッキの引き金を引くことで放つ。

 アリシアとの合わせ技、『マジカルシュトローム』を。

「ぐうぅっアアアアアアアア!」

 断末魔を上げながら、サンバは吹き飛んでいった。

 さすがに腕輪があったとしても、これを受けてタダでは済まないはず。

「やりましたねコネクト」

「うん。でも、本音を言うとはじめての合体技はネクサスとがよかった」

「それはお互いさまですわ。わたくしも、ルミナスと合わせたかったですもの」

 互いに想う人は違う。それでも、達成感からか、わたしとアリシアは顔を合わせてハイタッチをした。

 たまには、こういう友達っていうのも悪くない。

 そう爽やかな気分になっているその時だった。


「あらあら。さすが魔法少女。相手の死体も確認せず勝った気になるなんて、甘いわね」


 前方から、聞こえる。先程吹っ飛ばし、致命傷を与えたはずの相手が。

 いつもならあれで消えるはずなのに。やっぱり、今までと同じ相手は思わない方がいいってことか。

 わたしはステッキ、アリシアは手のひらにエネルギーを集中させ戦闘体制を取った。

「そんな甘ちゃん魔法少女は、教育してあげないとね!」

 右腕を大砲、左腕を戦鎚に変えたサンバがわたしたち二人に襲いかかってくる。

「わたしが前に立つ。アリシアは後方支援!」

「わかりましたわ!」

「そう作戦通りには行かせないわよ!」

 ちっ。アリシアを狙ってきた。


 魔法陣を足元に展開。魔法陣蹴り、つま先の向きを切り替えアリシアの元へ駆ける。けど、相手の方が何倍も速かった。

「ウチはね、アンタらみたいにチヤホヤされる魔法少女が大っ嫌いなのよ!」

「わたくしも、あなたのような野蛮人は嫌いですわ!」

 サンバのエネルギー砲とアリシアの気丸が激しくぶつかり、どちらが押し勝つか負けるかの勝負へと発展する。

 サンバがアリシアに気を向けている。その好機を逃さず、わたしはマジカルステッキを大きく振りかぶり、サンバに殴りかかった。

「アンタねェ! 順番も待てないの!?」

 わたしのステッキも左腕の戦鎚で受け止めるサンバ。

 わたしも、アリシアの全力で押してるはずなのに、サンバに勝てない……!

「二対一……いいわよ! ウチの本気、見せてあげるわ!」

 刹那、サンバの腕輪が黒く輝きはじめる。

 わたしたち二人は、黒い光に包まれ振り払われてしまった。

「まずはアンタからよ!」

「っぶがあっ!」

 戦鎚で殴られ続け、顔を赤く染めていくアリシア。

「アリシア!」


 一方のわたしは、身体が全く動かない。

 立ち上がろうとしても、手が滑る。まるでスケートリンクの上みたいに。

 どうして、今立たないと、助けられないのに。

 どうしてわたしは立てないの?

 せっかく、祭華以外の人を大切に思えるようになったのに。

「現実って言うのはね、なんの努力もしてない魔法少女が勝てるほど甘くないのよ」

 サンバのエネルギー砲に周りの気、アリシアのエネルギーが溜め込まれていく。

 もう何も手はない。それでも、アリシアは口を開いた。

 血だらけで、そんな場合じゃないのに。


「…………確かに、わたくしたちは何か努力をして魔法少女になったわけではありません。転身できるようになったのも、ただの成り行きです」

「そうね。だから……」

 サンバの言葉を遮るように、アリシアは力強く目を見開き相手を睨みつけた。

「だけど、借り物の力でいい気になっているあなた方には負けません!」

 そして歯を食いしばり、アリシアは自らに向けられる砲台を掴み、わたしへこう言い放つ。

「コネクト! わたくしごと撃ってください!」

「…………へ?」

「何もせず、ただ負けるのは嫌ですからね」

 死をも覚悟したような緩やかな笑みで言うアリシア。

 前までのわたしだったら、たぶん撃っていた。

 だけど、今のわたしは撃つのを躊躇っている。

 ステッキを構えても、魔法陣を出すことができない。

 他に何か手があるんじゃないか。アリシアも助け出して、あいつを倒すことができる手があるんじゃないか。そう考えている。


「ちょっとアンタ離しなさいよ! ウチまで殺す気!?」

「必要なら殺します! 悪を倒すのが、魔法少女ですから!」

「あぁ! アンタらのそういうところが嫌いなのよ! 自分たちを正義だと思って疑わないその態度が!」

「たとえどんな理由があろうと、女子高生に手を出す不埒者は、悪です」

 手を出す不埒者。

 その言葉を聞いて、わたしの身体が内側から湧いてくるのを感じた。


 そういえば、あいつはこの間祭華を散々殴ってた。

 内側から湧いてくるもの、それは怒り。

 あの女は、わたしの一番大事なものを傷つけた。

 殺すしか他に道はない。

 気づけば、わたしは立ち上がっていた。

「お前を、殺す。今、ここで……」

「…………ちょ、マジで離しなさいアンタ! このままだとウチ本気で殺されるわ! アンタ人殺しになりたいの!?」

「何を言ってるのですか? あなたがこれから体験するのは死ではありません。浄化ですよ」

「もう魔法少女じゃないわよねあれ! ウル○○マンとか仮○○イダーよ! 敵を木っ端微塵に爆破させるタイプのやつよ!」

 一歩一歩、血が滲むほど握り締められたステッキとともに相手へと踏み出す。

 そうして、ついにたどり着いた。

 不埒者の目の前まで。

「ひいいぃっ! ごめんなさいもうしません許してください!」

「やっちゃってくださいコネクト!」

 わたしはステッキを大きく振りかぶる。

 狙うは、相手の頭。


「…………これから、ウチはどうなるんですか?」

 涙目の不埒者に、アリシアがこう答えた。

「えっと……死ぬんじゃ、ないでしょうか」

 瞬間。

 地面に大きな人型の穴が空いた。

 他の何者でもない。あの不埒者の型だ。


『マジカル殺し』


 わたしの持てる力を全てステッキへと宿し、全力で相手に振り下ろし潰す文字通り必殺技。

 これを喰らったサンバは、もちろん生き残れるはずがなかった。

「……勝ちましたね」

 地面に広がる血の跡を眺めて言うアリシア。

「うん。女子高生を殴る不埒者は、わたしの手で潰す」

「わたくし、コネクトの仲間で良かったですわ」

「わたしも、アリシアの仲間で良かった」

 そのあと少しアリシアの態度が他所他所しかったのは、どうしてだろうか。

 サンバの着けていた腕輪も「え、えっと……コネクトが持っていると、危ないので」と渡してくれなかったし。

 わたし、何かしただろうか。


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