勇者一行、犬同伴で魔王討伐に挑戦す(略称:勇者犬)
一ノ瀬 夜月
プロローグ 現実からサヨナラ
「はぁ〜
学校の帰り道、オレは一人そう
進学校だし勉強優先なのは分かるが、クラスでゲームの話を出来る
そんな
✴︎ ✴︎ ✴︎
家に帰ると、速攻でゲーム機の前へ向かう。電源を入れ、コントローラーを弄ると、画面上にゲームタイトルが表れた。
"勇者トラベル"
最近、オレが苦戦しているゲームだ。何度挑戦したか覚えていないけど、未だに攻略出来ていない。
まぁ、内容はシンプルで、主人公の勇者を操作しつつ、仲間達と協力して魔王討伐を目指すという物だけど...編成が偏っているのが問題なんだ。
内訳は、勇者(剣士)、神官、魔法使いの三名で、プレイヤーが編成を
「普通に考えて、前衛職一人と後衛職二人って、バランス悪いよな?」
オレが操作する勇者(キャラ名:ユーヤ)は攻撃力が高いから、理想は前線で戦わせたい。
でも他二人を放っておくと、HPが低いからすぐ死ぬしな〜。
かと言って守りに入ると、強敵を倒しきれず、
「はぁ〜後衛の味方を守れる、守備系の
そう、オレが独り言を呟いた時、画面にゲーム内の女神の姿が表示されて、
「貴方が盾役になれば良いじゃない。」
とオレに言ってきたのだ。その時のオレは、何を言っているか理解出来なくて、聞き返そうとしたが、手遅れだった。
画面が
次に目を開けた時、視界に入ったのは、雪の上に立っている、動物の足?らしき物だった。
続く
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