第2話 灰瀬結視点
灰瀬結視点
周りがざわついている…仕方ないかこの私が1年生教室の前を歩いているのだから、でも困ったな…
目的の1年A組の教室に着いたのだが、困ったな…席が分からないそこら辺の女子に聞くか…
「すまない叶乃邌君の席はどこかな」「えっ!?あそこです…」「ありがとう」
やっとだやっと話せる邌君…もう離さないからね
「君が叶乃邌だよね?」「…そうですけど何か?」「君に提案があるんだ話を聞いてくれるかい?」「はぁ」
周りの目が痛い、暗黙の了解の邌君に話しかけてはいけないという事を破ったからだろうでもそれは、周りの人達のエゴでは無いだろうか?いやこんな事を考えてる暇はない。
「端的に言うなら君を生徒会に推薦したい。生徒会は生徒による自治的活動を促進される役割を持ち、各種委員会と各学級が連携、学校内での自分たちの生活の充実や学校生活の改善、向上のために、自発的に自治的活動を行なうのが生徒会活動だ。」「それで何をしに来たんですか?」「聞いてなかったのか?私がこんなにも熱弁していたというのに…」「ごめんなさい生徒会長が僕なんかに話しかけて来るとは思わなかったので…」
そろそろ周りからの反感が凄いな場所を変えるか
「しょうがないなでも少し目立ち過ぎてしまった、違う場所で話そうか。」「これはどうしたらいいものか…」「何がだい?」
反射で言及をしてしまった…これは来ないと言われて連れて行くと周りが黙ってないな。
「何でもないですよ!?」「そうか、それならいいのだが…では行こうか」「はい…」
これはしぶしぶだな、自動販売機でジュースでも奢って気分を上げてもらうか。
「そういえば君は何か好きな物はあるかな?」「なんですか?急に」「聞き方が悪かったね何か飲みたいものはあるかな?」「別に飲みたいものはありません」
ツンツンしていて可愛いな邌くんは、でも黙ってしまった。
「そうは言わずに奢ってあげるから」
少し嬉しい雰囲気を出していたが直ぐにやめてしまった。
「そんなに悩むのかい?では僕が決めてあげよう君はコーラが好きそうだね」
もの凄く驚いていて可愛い君の好きな飲み物くらいは私でも分かるんだということをアピールしよう
「そんなに驚かなくてもいいじゃないか」「なんで知ってるんですか?」
しまった…調子を乗ったら警戒された
「そんな事はどうでもいいじゃないか、ほらコーラだよ」「…ありがとうございます」「では行こうか」「どこにですか?」「なんだい君は先輩に奢らせておいてはいさようならということをする人なのかな?」「ちょっとだけですよ?」「ああ十分だ」
良かった丸め込めた。それじゃあ生徒会室に行って七海と一緒に邌君を勧誘して、それに少しでも仲良くなりたいな…
「え?」「本当に君は話を聞いていなかったんだね」「すみません…」「いや、謝らなくていい僕が押しかけたのだからね」「生徒会室なんて初めて入りました」「そうかそれは良かったね、これからは毎日通えるようになる」
早合点だったな…まだ決まった事ではなかったのに…
「は?」「え?まだ説明してなかったのですか!?」
びっくりしている邌君は可愛いなでも、話を聞かれていなかったとは言えないから、話を逸らそうかな
「そう大声を出さないで欲しい、怯えているだろう邌君が」
「すみません…って私が悪いんですか!?」「怯えてはいません、少しびっくりしただけです。それとしてなんで副会長が居るんですか?」「生徒会室に副会長が居てはいけないのですか?」「そうではないですが…言い方が悪かったです。この話に七海先輩は関係あるn」
…七海先輩?早く会った私ですら名前で呼ばれた事が無いのに…ずるい!!!
「まだ私ですら名前を言われてないのに!七海に先を越された!!」「えぇ…そんなk」「そんな事では無い!!私を!名前で!呼べ!!」
残念な目で見られているが、こればっかりは譲れない!!
「……結先輩…」
恥ずかしがってるのも可愛い!!もう一度言って貰いたい!
「ん?何か言ったか?よく聞こえなかったもう一度言ってくれ」「帰る」「「え?」」「もう帰りますから!!」「ちょちょちょ待ってくれ!まだ話す事が有るんだ!」「知りませんさようなら」
怒らせてしまった…これは次は会ってくれるだろうか…いやネガティブになってる暇では無い!追いかけて謝罪をしなければ!
「待ってください!」「…何故だ」「今貴方が行ったら余計拗れますよ!」「そうかそれもありえるな…」「…すまないが頼めるか七海」「分かりました」
断腸の思いで七海に行かせたが、もう学校には居なかったらしい…家は知っては居るが、そんな事をしたらもっと嫌われるだろう…
1年A組の奴らには印象が悪いだろうし、お手上げだ…明日謝ろう。
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