わたしを見つめる女の子

「もしかして...その女の子って?!...どんな感じの女の子?」


わたしはマーリアちゃんに聞いてみた。


「えっと...3つくらいお姉ちゃんみたいな感じ...」


「えーっ?3つくらいお姉ちゃんみたいな感じなのー?!」


「うんっ!小学3年生?...」


「えーっ?もしかして...」


「あやなっち、知ってるの?」


「たぶん...ロンドンの時の...」


「ロンドンの時の?」


「名前とか、わかる~?」


「えっとねー...さ...さよ...さよりちゃん...?」


「うわー!やっぱりーっ!...さよりちゃんだーっ!きゃあああ」


わたしは、後ろをふりかえったりした。

でも、わたしには、さよりちゃんの姿は見えない...


「さよりちゃん、何か、わたしに言ってる?」


「えっと...なんだろう?...あやなっちに会いたかったみたいな...そんなことを...」


「うわー!さよりちゃん!...ごめんねー!何も言わないでパリに来ちゃったからーっ」


「今、会えてよかったって言ってるよ...」


「うわー!ほんとー?」

わたしは、わたしの後ろをあちこち見ながら、そこにいるさよりちゃんに手をふった。


「さよりちゃん、笑ってる...」


「え?ほんとー?」


「めっちゃ嬉しそうだよ~!」


「うわー!さよりちゃんー!」


「もうロンドンに帰るって...」


「えーっ?ロンドンにー?帰っちゃうのー?」


「またロンドンにも来てねって...」


「うわー!行くよ~!パリにも来てね~」


「さよりちゃん笑って手をふってるよ...」


「えーっ?ほんとー?」

わたしは、後ろにいるさよりちゃんに向かって、わたしもいっぱい手をふった。


「またね~って!」


「うわー!またねー!さよりちゃんーっ!」


「わたしにも、ありがとうって言ってくれてる...」


「そうだよ~!マーリアちゃんのおかげだよ~」


「いつか3人で会おうって...」


「うわー!そうだねー!会いたいーっ!」


「あっ...消えちゃったみたい...」


「うわーん!さよりちゃんー!」


「よかったね!さよりちゃんも...あやなっちも」


「ありがとうーっ!マーリアちゃん!」





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