パリの幼稚園

パリで幼稚園に。


マーリアちゃんと仲良くなった。


幼稚園に毎日、可愛いパン屋さん来てる。


ちっちゃな可愛い車で来てる、パン屋さん。


マーリアちゃんといっしょにパンを買う。

まあるい、やわらかくて、ふわふわのパン。

それから、アーモンドの形をしたパン。


パンを楽しみに幼稚園に行く。


そしたらママは


「ふだん家でパン、食べてないみたいやないの~」

って言う。


わたしは

「だって、あんなに、まるくて、ふわふわのパンとか、アーモンドの形のパンなんて、家で食べてないよ~」

って言うと、ママは


「あはは...そうやな~」

って、笑ってる。


「いつも可愛い車で来るんだよ~」


「いいな~!ママも幼稚園に行って、食べたいな~」

って言う。



マーリアちゃんは、パパはフランス人。

ママは日本人。京都の人。

マーリアちゃんも日本語しゃべれる。


マーリアちゃんは霊感の強い女の子。


「あやなっちの後ろに、いつも、可愛い女の子いるよ」

って、マーリアちゃんは言う。


「え?可愛い女の子?」


「うんっ!いつも、その女の子、あやなっちのことを見つめてる...」


「えー?ほんとー?」


「あやなっちのことを抱きしめたそうにしてはる...」


「えーっ?」


「ギュッて優しく抱きしめたいんやと思う...その女の子、あやなっちのこと...」


「うわっ!その女の子って...?!」



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