知念なづな先生
知念先生は、女子みたいなわたしのことを、沖縄の中学で、みんなと仲良くやっていってほしいって思って、それで、わたしを学級委員に決めてくれたのかもしれない。
先生は、帰りのホームルームに、なかなか来ない。
だから、わたしは、いつも職員室に、先生を呼びに行く。
それか、職員室にいなかったら、美術教室。
そうすると、先生は、いつも嬉しそうに
「あ、もうちょっとしたら教室に行くさ~。みんなにも、そう言っといて!」
って笑って、わたしに言う。
わたしに職員室に来てほしいのかな~って、わたしは職員室の先生のところに呼びに行くたび、毎日、思っている。
先生は美術の先生だ。
だからか、受験とかには直接は関係ない教科だって、先生は思っているみたい。
わたしは美術、大好き。
中学でも、美術の時間、いちばん好き。
その次に音楽と体育。
美術、大好きなわたしだから、知念先生とも仲良し。
美術の授業の、いろんな準備とかの手伝いもしている。
先生は、いつも絵を描いてたり、美術のこと考えてたりしてて、それで帰りのホームルームにも、なかなか来ないのかな~。
そう思いながら、わたしは、知念先生をいつも呼びに行ってる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます