知念なづな先生

知念先生は、女子みたいなわたしのことを、沖縄の中学で、みんなと仲良くやっていってほしいって思って、それで、わたしを学級委員に決めてくれたのかもしれない。


先生は、帰りのホームルームに、なかなか来ない。

だから、わたしは、いつも職員室に、先生を呼びに行く。

それか、職員室にいなかったら、美術教室。

そうすると、先生は、いつも嬉しそうに

「あ、もうちょっとしたら教室に行くさ~。みんなにも、そう言っといて!」

って笑って、わたしに言う。


わたしに職員室に来てほしいのかな~って、わたしは職員室の先生のところに呼びに行くたび、毎日、思っている。


先生は美術の先生だ。

だからか、受験とかには直接は関係ない教科だって、先生は思っているみたい。


わたしは美術、大好き。

中学でも、美術の時間、いちばん好き。

その次に音楽と体育。


美術、大好きなわたしだから、知念先生とも仲良し。

美術の授業の、いろんな準備とかの手伝いもしている。


先生は、いつも絵を描いてたり、美術のこと考えてたりしてて、それで帰りのホームルームにも、なかなか来ないのかな~。

そう思いながら、わたしは、知念先生をいつも呼びに行ってる。

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