第52話 ポケクリクリア耐久・7

 お昼の3時過ぎに霜月さんがポケクリリーグに挑むと連絡を受けたので一緒にクリアを見届けることになった。チャンピオン戦の前に呼んでもらうことにして、トロワ君と戦う直前に合流した。配信画面は蓋絵にしてリリだけ映しておいて、画面共有で霜月さんの画面を見ることにした。


 チャンピオンが第4世代の男主人公っぽいとは聞いているが実際に見てみるとそうだった。フェルトちゃんもそうだったし、多分外伝と関わっているんだろう。外伝もやろうかなあ。確か水瀬さんが配信でやってたはず。


「本当にトロワ君は昔の男主人公にそっくりですね。まさかバージョンでチャンピオンの性別が違うとは」


「ねー。使うポケクリは同じなのかな?」


「どうでしょう?アジトに攻める前の勝負を見ておけば良かったです」


 霜月さんもレベル上げはしっかりとしていたおかげでトロワ君に圧勝。使ってくるポケクリも変わりはなかった。レベルも変化なし。


 勝って殿堂入りした後、エレベーターに乗って地下に行って、伝説のポケクリと対峙するのも一緒。ティーフォがいて捕まえるイベントも一緒。


 なんだけど、霜月さんが捕まえる場合は通常のティーフォとの戦闘から始まった。なんで?


 俺の時はフォルムチェンジしてたのに……。


「うーん、レジェンドボール使っちゃおうかな?いつも通りならティーフォの後にもどこかに伝説のポケクリがいるはずだから、残しておいても良いかも」


「そうでしたっけ?そう言えばパッケージポケクリ以外にもクリア後に捕まえられる伝説のポケクリがいたような……」


「そうそう。普通はストーリーで手に入る方がレベル50くらいでクリア後の方がレベル70なんだけど。今作はティーフォ1匹なのかな?」


 霜月さんはレジェンドボールを使わず、ティーフォを捕まえた。この後トロワ君との真の勝負があることはネタバレになってしまうので伝えないでおくとイベントが進む。


 トロワ君が拍手をして、ティーフォを制御してこそのこの地方のチャンピオンだ。これで正式に君へチャンピオンを委譲できる。


 そう言ってパンパカパーン!という軽快な音と一緒にエンディングが流れ始める。


 いや、ちょっと待って!


「やったー。クリア2番目〜」


「待って待って!終わり?クリア⁉︎霜月さん、どういうこと⁉︎」


「どういうことって、何が?ちょっと物足りないけど、こんなものじゃない?博士とかお母さんとかがビックリだったけど、悪の組織のストーリーは面白かったし」


「違うんだ……。多分もっと感動できるはずなんだ。僕が知ってるエンディングじゃない……」


「ええ?リリくんと見てるエンディング違うの?」


 アンちゃんの代わりにトロワ君と共闘しているようなムービーがごっそりカットされていた。ED曲とか他の部分は同じで、最後にライバルが挑戦してきてエンドが出る。


 俺のコメント欄は大困惑だ。


『リリと違うじゃん。トロワ君とのラストバトルは?』

『今作ED2種類あんの?』

『これフラグの関係か?どれ?エリーも一回アジト突入前にトロワ君倒してるし』

『図鑑埋めの数?嫌でも、リリが提供してるからほとんど数は変わらないはず』

『レイド数とか?リリってめちゃくちゃレイドぶん回してたし』

『フォルムチェンジ縛りじゃねーの?』


 正解がわからない。


 俺が何で困惑しているのかわからない霜月さんは一旦クリアデータを用いてまた始める。トロワ君による説明でクリア後にできることはほぼ同じだった。


 だけど、その説明が終わった途端四天王の1人に声をかけられてトロワ君の素性がわからないという話をされる。何これ?こんなイベントなかったんだけど。


 ポケクリリーグにずっといるらしいけど、ずっとあの10代前半の見た目だという。チャンピオンは5年は務めていて見た目が全然変わらないらしい。


 そんな理由もあって、一緒にトロワ君のことを探らないかと提案を受けて調べるルートが解禁された。


 元チャンピオンの謎を解き明かせ!というルートらしい。


「へー。これがクリア後のおまけ要素かな。リリくんはもうクリアした?」


「……知らない」


「え?」


「僕、クリアしたけどこんなルート出てきてないけど……?何処かでフラグ管理ミスった?」


『リリは初手から間違いまくりだろ』

『多分リリはもうチャンピオンの謎を知ってるからルートが必要ないんじゃね?』

『これ、逆に楽しみ減ってねえか?最低でもこのルート、3は進行度あるぞ?』


 もしかして俺はクリアしてなかったのか?自分の画面に戻すけど、ルートが解禁されたような形跡はない。トロフィーとかがないからどういうエンディングだったのかわからないけど、エンディングクレジットが流れたんだからクリアのはず。


 いくら見てもおまけルートなんて解放されていなかった。


「リリくん?クリアしたんだよね?」


「した、はず……。何で?」


「あ、そしたらホーム画面に戻ってセーブデータ見てみると良いよ。クリアしたなら金色のメダルと『ここまで遊んでくれてありがとう!』ってコメントがあるはずだから。それ、このハードのゲームだと入れるのが鉄則なんだよ」


「ありがとう。後で確認してみる」


 霜月さんからそんな業界ルールを教えてもらって、確認する。そこにはちゃんと金色のメダルと想定通りのコメントがあった。ということはクリア扱いなのは間違いないはず。


 今回は複数エンディングを実装してるってこと?


 霜月さんはクリアをしたのでおまけルートを進むかどうかはちょっと保留ということ。ポケクリ交換だけしてバトルとレイドはせずに自分の配信に戻っていく。


 蓋絵を開けて画面を戻すとコメント欄が加速していた。やはり俺のエンディングはおかしかったらしい。


「えーっと、クリアしたみたいなんですけど、僕におまけルートがないのはなぜ……?」


『バグじゃないのは確か。クリアマークも出てるし』

『やっぱ特殊エンディングなんじゃねえの?あの場でフェルトちゃんが自分の正体を明かしてくれたし』

『多分あのおまけルートはチャンピオンの正体を探るためのものじゃね?』

『クリア1号が特殊エンディングだったとかいう罠。誰が見破れんねん』

『なっちゃんのエンディングでどっちが正規のものかわかるんじゃね?』

『みなちぇの進行度はどんなもんよ?』

『ライバルルートやってるし、もうちょいじゃね?』


 軽く確認してやっぱりルートが発生していないことを確認して、まだ水瀬さんのクリアには時間がかかりそうだったので雑談をしつつポケクリ集めをすることにした。モブブリーダーが所持していたもののまだ俺が持っていないポケクリならば図鑑から分布図が出るのでそこへファストトラベルで飛んでいく。


 GWだからか遠出しているリスナーが多いっぽい。実家に帰ったとか、有名な観光地に行って豪華な食事を食べたとか、今移動中で聞いているとかそういう報告を聞いていた。


 家族旅行とか遠出とか、随分としてないな。劇団とバイトが忙しすぎてそんな暇がなかった。かといって誘う相手もいないし、家族は遠方だし。そのうち家族に顔を出しに行くか?


 緩くポケクリ探索をしていた時に、何かイベントが発生した。あれ、フェルトちゃんがいる。


「何かイベントみたいですね。服を買いに来たみたいですけど、ずっと見た目が変わらないからオシャレも気を遣わなくなったって。え?不老なの?」


『そっかあ。不老かあ』

『確かにエリーの配信で数年姿が変わってないみたいなこと言ってたかも?』

『ポケクリの力でそんなことできるん?』

『伝説のポケクリの力は人体にどう影響するかわからん。何かあるかもしれない』


「そういえばファッションとかもあったなあ。今更だけど服を変えたりしようかな?」


 そこでイベントが進み、フェルトちゃんのファッションショーが始まる。懐かしいと言いながらいくつか服を見せてくれる。サマードレスに冬用のもこもこのジャンパー。それにポケクリが写っているTシャツなど、様々な服を見せてくれた。


 どれもこれも似合ってるなんて、美形って凄いなと思う。


『わあ。過去作の衣装だ。それで遊んだなあ』

『やっぱり、同一人物ぅ……』


「今作の2匹の伝説のポケクリの力は世界の安定にとても重要な立ち位置みたいですね。それでフェルトちゃんが一時的な監督者として選ばれたと。……ん⁉︎50年前⁉︎」


『外伝の話が50年前の話なんよ』

『でも別時空っぽいんだよな。だから外伝と本編はリンクしないはずだったんだけど……』

『え、フェルトちゃんってロリババアってこと⁉︎』


 外伝をやっていないからこそ、驚きが来てしまう。設定も何も見ていないからこっちとしては新鮮だけど、正直プレイしたくなる欲を刺激された。


 こ、これが任地堂の罠か。


 そしてなぜか始まるバトル。どうしてそうなる。


 使ってくるポケクリも全部違って、第4世代のポケクリが多かった。御三家が全員いたし。レベルがどれも80台でめちゃくちゃ苦戦した。レベルが高すぎる。


「こうしてバトルをして、それでもわたしが負けちゃうくらいだから安心して任せられるよ。チャンピオン、お願いね。本当はその時代の、その土地の人が務めるべきなんだから。あんまりおばあちゃんに頼らないでね、ですか。フェルトちゃんはどういう人生を歩んで来たんだろう?外伝から50年、ずっとこの地方に?」


『ゲーム内で答え出んのかな?攻略本とかの設定に載るか?』

『設定集出すゲーム増えたよね。アート本とかのおまけになってることが多いけど』

『自分をおばあちゃんと認識してるロリババア大好き』

『これ、グレープ版の方が当たりでは?』

『ショタジジイもいいだろうが!』

『主人公同士のカップリングが増えそうなのって久しぶりじゃね?』

『選ばなかった方の主人公がライバルになる作品が少ないから……』


 ファッションショー、というサブイベントがクリア扱いになる。クリアしたものは見えるけど、クリアしていないサブイベントは灰色になったまま。タイトルも見えない。サブイベントもまだまだあるんだな。そうなるとどこまで遊びつくせるんだ。


 そろそろ良い時間になったので夜休憩を貰うことにする。休憩した後に水瀬さんのクリアまではまたポケクリを探したりして時間を潰すと伝えて休憩を貰う。


 さて、出かける準備をしないと。軽くシャワーを浴びて髭を剃って、身だしなみも整えて駅に向かう。乗り換え込みで1時間くらいで目的の回転寿司に着く。移動中はスマホで先輩方の配信の切り抜きを見ることにした。俺の名前が出ている奴があったみたいで、何を話題にされていたのかと見ることにした。


 そんな移動中、水瀬さんからアプリで通知が来る。FORのグループチャットだ。


「GWだし、外で会うならリリちゃんって呼ばない方がいいよね?なんて呼べば良い?」


 プライバシーの問題なら、それはそうか。霜月さんとカラオケとかカードショップに行った時にそのままの名前で呼んでいたのは危なかったな。3人でご飯に行った時は、あまり名前で呼ばなかったか。案外名前を呼ばなくても会話ってできちゃうものだし。


 でも今回はGWで人出も多いし、行く場所は中心地ではないとはいえ東京だ。俺たちのリスナーの誰かはいるかもしれない。そうでなくてもエクリプスのファンなら名前だけで把握できる可能性がある。特に2人は声を作って配信をしているわけでもないから。


 2人に知られるなら、別に本名でいいかと思ってそのまま打ち込む。


住吉祐悟すみよしゆうご。どっちでも良いよ」


「あたしは桃谷陽菜ももたにはるなだからはるなちゃんって呼んでね!」


「わたしは天海真紀あまみまきだから、苗字が良いかな」


「リリちゃん!エリーのことは真紀ちゃんって呼ぶこと!決定!」


「いや、なんで」


 思わず肉声で突っ込んでしまった。周りの乗客にちらりと見られてしまったが、務めて無視をする。


 別に苗字で呼んで良いと思うんだけど。今までもライバーとして呼ぶ時ですら苗字で呼ぶことを徹底しているのに、オフで会う時は名前で呼ぶなんて。


 2人とも珍しい苗字だから周りの人と間違えるわけでもないのに。


 ちょっと早めに着いてお店の近くで待っていると腕を組んで歩いてくる2人がいた。こっちに気付くと水瀬さんが駆け寄って来た。


「お待たせ、パパ!」


「ぶっ⁉︎」


「ちょ、ちょっと陽菜ちゃん!いきなり抱き着くなんて……⁉︎」


 女子高生にパパ呼びプラス抱きしめられるのは事案じゃないか⁉︎すぐに引き剥がして水瀬さんを霜月さんに預ける。霜月さんもしっかりと水瀬さんを抱き留めてくれた。


「ええ〜?娘って認知してくれたのに〜」


「せめて兄でって言ったでしょ。それとこんな街中で抱き着かれたら流石に困る。もう少し自分を大事にすること」


「そうだよ、陽菜ちゃん。わ、わたしの立場的にも困るというか……」


「ならせめて手を握ってよ。2人に囲まれてみたい」


 霜月さんと握っている手の反対側の手をこちらに向けてくる水瀬さん。


 これ、多分愛着障害とかそういうやつかもしれない。誰かに愛されたい。そういう欲求が止められないとか、そういうやつ。水瀬さんの家庭環境じゃしょうがない気もする。


 霜月さんが頷いたのを見て、彼女の手を取る。それだけで彼女の笑顔は5割増しになった。


「ふふふ。家族に見えるかなあ?」


「子供が大きすぎるよ。まだこんな大きな子がいる家族には見えないって。良いところ仲の良い兄弟でしょ」


「兄弟でも良いかなー。あたし一人っ子だし。回転寿司も楽しみ〜。あ、ユーゴ君、耳貸して?」


 今日はとことんこのお嬢様の言うことを聞こうと思って耳を近付ける。何を内緒話ですることがあるんだろうか。


 彼女は悪戯っ子の表情を浮かべて、小声でこう言う。


「真紀ちゃんの寝間着、ピンクの花柄だよ。それと今日のお洋服、頑張って悩んでたから褒めてあげて?」


 それを聞いた途端、俺は空いている手で彼女の頭にチョップ。口をばつ印にしながら「あいたっ⁉︎」と呻いていた。頭をさすろうとしても俺たちの両手で塞がっているからそれもできない。


 霜月さんには聞かせられないから耳打ちをしたんだろうけど、酷いプライバシー侵害だ。


 くそ、想像できてしまったせいで顔が熱い。表情に出てないと良いけど。


「自分に置き換えてから話しなさい。それを異性に勝手に知られるのは嫌でしょ?」


「真紀ちゃんなら喜ぶと思ったのに」


「陽菜ちゃん、何言ったの?祐悟くんは何を聞いたの⁉︎」


「いえ、この場で言うのはちょっと。あとで陽菜ちゃんを怒ってください。真紀さん」


「本当に何を言ったの⁉︎」


 お店に入って霜月さんがスマホで予約と照らし合わせて。割とすぐに案内されて、2人が並んで座って俺が対面に座る。俺と霜月さんはお茶で良かったけど水瀬さんは水を持ってきた。


 回転寿司が初めてというのは本当のようであちこちをキョロキョロと見渡している。実際に流れているレーンを見て感動していた。


「本当にお皿に乗ったお寿司が流れてる〜!どうやって値段を把握してるの?ネタで値段が違うでしょ?」


「お皿の色で判別してることが多いよ。あとはお皿の形かな。お店によって違うだろうけどね」


「へえ〜。あ、注文して良い?」


「好きにどうぞ」


 タブレットを使ってメニューを見ていき、食べたい物を水瀬さんと霜月さんが決めていく。その間にわさびとか箸を用意しておく。


 あと普通に回っている皿を見て、食べたいいかを取って並べる。食べるのは合わせた方がいいだろう。


 注文した商品はレーンから外れて俺たちの手前側のレーンへ流れてくる。こういうのってお店やチェーンごとに手法が変わってくるよな。新幹線を模した模型の上にネタが載ってたり、机の番号が書かれた台の上に乗って流れてきたり。


 その登場方法に目を輝かせながら水瀬さんは机に乗せていく。


「じゃあ、いただきまーす!うーん、美味しい!」


「それは良かった」


「真紀ちゃん、ネタ一個ずつ交換しよっ。ユーゴ君も食べたいやつあったらちょうだい?」


「いいよ。シェアしようか。味噌汁は飲む?」


「え、飲みたーい!何があるの?」


 食べたい物をどんどん頼んでいき、気になったものは一貫だけ食べてみたりなどして水瀬さんは大満足だったようだ。回転寿司でも十分美味しいし、高いネタもある。


 えんがわとか穴子とか食べていたら渋いと言われた。いや、マグロとか甘エビとかも食べるけど。


 俺は8皿、霜月さんが6皿、水瀬さんが10皿ほど食べて最後のデザートを食べていた。デザートも少しずつシェアして、交換会みたいになっている。


 水瀬さんはパフェを。霜月さんはわらび餅と大学芋のセットを。俺はアイスクリームブリュレを。焦がしてあるキャラメルが美味しい。見付けたらだいたい食べてしまう。


「満足!お寿司って美味しいんだね。ありがと、パパママ」


「予定が合うならまたどこか食べに行こうか。東京なんて美味しいものがいっぱいあるんだから」


「次かー。イタリアンとかラーメンは行ったでしょ?カレーとか?」


「いっそインドカレーとか行く?祐悟くん、辛いのは大丈夫?」


「めちゃくちゃ辛いのじゃなければ。インドカレーって凄い辛いイメージがありますけど……」


「辛口にしなければ食べられるよ。わたしも気になってるお店があるんだ。陽菜ちゃん、ナンとか食べたいでしょ?」


「給食でしか食べたことないから食べてみたーい。次はインドカレーで決定ね!」


 次の食事も決まって、会計も済ませて店を出て、夜ということもあって霜月さんの家まで送っていくことになった。霜月さんの住むマンションを知ってしまったけどいいんだろうか。部屋番号はわからないからいいか。


 家に帰る電車の中でまたFORのチャット欄に通知が来る。水瀬さんからだった。


「部屋は507だからいつでも遊びに来てね♡」


「これ、もう一回説教か?」


 それ以降何もメッセージが来なかったところを見ると、霜月さんが直接怒ったのかもしれない。


 いや、行かないから。送っても無駄だから。


 夜配信を始めて割とすぐ水瀬さんに呼ばれた。ポケクリリーグに挑むということで四天王戦から観戦。


 チャンピオン戦の後にティーフォを捕まえてエンディング。うん、やっぱり俺のエンディングが何かおかしかったらしい。


 これで3人ともクリア。企画の趣旨としては終わりだ。


「皆さん、それとエリーとリリちゃんも!長時間付き合ってくれてありがとう!最新作はできるだけ早くクリアしたかったから、こうしてクリアできて嬉しいよ」


「お疲れ様。3日かかったね」


「リリくんの情報共有にはだいぶ助けられました。寄り道という名のレベリングしてるなんてね」


「あ、そうそう!なんかリリちゃんのエンディングは特殊だったとか聞いたけど、後でアーカイブ見ていい?」


「おまけルートクリアしてからの方が良いんじゃないかな?」


「おまけルートもあるの?じゃあまだまだ遊べるね!」


「今日はもう終わりだから。明日以降にして」


「はーい、ママ。というわけで並走企画は終わりです。バイチャ!」

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