第7話「アクアvs魔水士の剣士」

 魔水士の男

 伝説の剣士、魔水士を名乗っている剣士の男。

 性格は非情で気が短い。


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



「――誰が丸腰だって?」

 何と、どこからか水の流れる音が聞こえてきてアクアの手の甲から水で出来た刃が出現した。



「アクア・ブレード」

 アクアはアクア・ブレードで魔水士の剣を受け止る。

 そのまま、拳を一発腹に食らわせ、

 剣を払ったあと、ブレードで切りつける。男は切られた胸を押さえた。


「ぐっ! 水の剣だと!? 貴様は、何者だ!!」

「俺は、魔水士ますいしの末裔、アクア=ブレイドス……! アメリアの用心棒だ」



「馬鹿な! 魔水士だとおっっ!!?」

 バーンズは、醜い顔をさらに醜くゆがめた。

「アクアさんが、本物の魔水士……」

 アメリアの目の前が、感動の涙でにじんだ。


「何をしている! お前達も行け! 私を守れ!!」

「うおお――!!」


 バーンズは、新しく雇ったごろつきにアクアを襲わせた。



 アクアを取り囲み、おたけびをあげて剣を持っていっせいに襲い掛かるごろつき達。

 アクアは集中して水のオーラを身体の周りにまとわせ、水の弾丸を放った。


「アクア・バレット!」

「ぎゃああ――!!」


 ごろつき達は水の弾丸に撃たれ次々と、倒れていく。


「安心しろ。急所は外してやった」

「殺してやる……。殺してやるぞ。小僧! 本物の魔水士はこの俺様だあ!!」


 ニセ魔水士は目を血走らせて刀を振り回してきた。

 鋭く目を細めてアクア・ブレードをかまえるアクア。

 後ずさりしながら、男の斬撃ざんげきを受け止めている。



 その時、魔水士が大きく振りかぶり、一刀両断のかまえでアクアの剣を叩き折った。

「やった! 俺の勝ちだ。死ねえ!!」

 魔水士はにやりと不気味に笑い、アクアに剣を振り下ろした。



「アクア・アックス」

 アクアは素早く攻撃をかわし、馬鹿でかい水の斧を作り出して振り下ろした。

「ぎゃあ――!!」男は真っ二つにされたかに見えたが、服が切れ胸の部分が少し切れただけだった。男は失神して倒れた。


 充分じゅうぶんに殺傷能力がある技だが、アクアはわざと戦意喪失のみを狙ったのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る