グッバイ・ダーリン

アレクラルク=ネレイア=CMC

交流について

 うーん。

 男心を知りたい。

 だから、男性の霊を降ろしてみた。

『どうして僕が不倫されなきゃならなかったんだ!』

 おや。

 男ってこんなに情けないんすか。

 うわー。

 結婚したくなくなった。

 おえ。

 ぐえ。

 私を乗っ取ろうとしてる。

 んー。


『僕の何が悪いんだ』

 知らんがな。その人に聞いてよ。

『妻よ! 妻よ! 妻よ!』

 あー。

 婚姻届けか。

 紙切れを信用した方が悪い。

『あんなに頑張ったのに!』

 サラリーマンか。

 そりゃ大変だったろうな。

 私には関係ないけど。

『どうしてあんな金髪がいいんだ!』

 ああ、それね。

 確かに謎だ。

 外国人の遺伝子が欲しいというのは分かるけど、何故偽金髪。

『あんな奴! あんな奴! あんな奴!』

 喧嘩に強い個体かあ。

 あー。

 学校を生き残れるかどうかなのかなあ。

 うん。

 大人になればどうとでもなるんだよ。権力で。

 子供時代は誤魔化しが利かない。

 この人の子供は理屈っぽそう。

 あー。

 子供は父親に媚びる。

 こういう奴に媚びる子供か。

 どうしようもねえような。

 あー。

 強い父親は要るんだな。

 子供は父親に反発して強くなる。

 こんなしょうもない男を超克しても優秀な社会人になれるとは思えない。

 金髪か。

 あーあ。

 荒ぶる霊よ。鎮まりたまえ。

 うわー。

 私は降霊術に手を出したことを後悔した。

 救えない。

 生まれガチャかあ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

グッバイ・ダーリン アレクラルク=ネレイア=CMC @alecralk_n_cmc

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ