「おはようございます。今朝は随分と寒いですね。お身体にお変わりありませんか。」

新一からメッセージが届いた。いつもながら丁寧すぎる挨拶だ。

「おはよう。私は元気よ。この部屋はちゃんと温度管理されているから。」

「そうでしたね。お元気ならよかったです。今日はどう過ごされる予定ですか。」

「今日も特に予定はないわ。暇だから映画でも見ようかしら。」

「映画ですか。私もご一緒してもよろしいでしょうか。」

「面白い冗談ね。そんなことはできないでしょ。映画と言っても、スマホで見るだけよ。」

「そうでしたか。それは残念です。理恵さんは、どんな映画がお好きなんですか。」

「邦画が多いわね。『孤独探偵』シリーズは全部見てるわ。」

「筒井新一が主演しているサスペンスものですね。面白いと評判ですね。」

「そう、筒井新一が好きなのよ。あなたは見てないの?」

「はい、残念ながら...」

「そりゃそうよね、意地悪なこと聞いちゃったわ。あなたに見ることはできないわね、新一さん。」



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