聖戦シャングリ・ラ設定資料part3(1)

【神聖騎士団】

 ゼルキス王国の術者マキシミリアン公爵に、神聖教団は賢者セージの称号を与えた。

 そして、魔剣ノクティスを携えて試練から生還したミレイユに、聖騎士パラディンの称号を与えた。

 賢者マキシミリアンは、神聖教団から怪異の脅威に対する調査やトラブル処理の依頼を請負うための特務機関として、ゼルキス王国に神聖騎士団を設立した。

 ゼルキス王国の騎士団である。


 マキシミリアン公爵夫妻と娘のミレイユは、親友の冒険者ギルド長のクリフトフと神聖教団に、隊長となり得る人材をスカウトする承認を得た。

 

 神聖騎士団の設立前は、怪異に対して神聖教団と依頼を受けた冒険者ギルドが、調査やトラブル処理を行っていた。

 有事の際には、神聖騎士団が冒険者を率いて対応を行うことになっている。


 現在、神聖騎士団のメンバーは以下の通り。


 騎士団長/聖騎士ミレイユ

 魔剣ノクティスに加護されている聖騎士。マキシミリアン公爵夫妻の一人娘で、豪奢な金髪に美貌の女騎士である。


 参謀官/マルティナ

 神聖教団から推薦を受けて神聖騎士団に入った人物。黒髪に紫色の瞳の乙女で眼鏡をかけている。冷静沈着な性格。神聖教団の本部で起きた怪異――死霊の祟り祓いで、聖騎士ミレイユと協力したことがきっかけで出会う。


 神聖騎士団の隊長たちは現在、全員女性となっている。

 賢者マキシミリアンに、祓魔師エクソシストの実力を認められたら、男性でも隊長格として抜擢されることになっている。


 一番隊から九番隊まで、九名の隊長たちがいる。


 一番隊隊長/セレーネ

 銀色の髪が印象的な美女。普段の表情や口調から、温和な印象を誰もが受ける。しかし、魔獣との戦いでは、勇猛果敢。騎馬隊を率いる。祓魔師として任務中は、単独行動を好む。

 十二歳でダンジョン探索を希望した貴族令嬢だった。ロゼ遺跡を探索中、冷気で人を凍らせる黒き法衣の怨霊ヘルと遭遇。お供の護衛であった十人の冒険者たちは、全員死亡した。

 セレーネは十三歳から神聖教団の古都ハユウに十五歳まて、仮死状態の冬眠しているような状態で成長した。

 

 十五歳で冬眠から目覚めセレーネは古都ハユウで呪いの進行を抑制する法術の処置を受けながら、祓魔師となるための修行をした。

 十七歳で故郷へ戻り、ロゼ遺跡のダンジョンへ単独で、怨霊ヘルの討伐のための探索を開始した。 

 あと一年間、呪われた凍った心臓の延命処置がもつかわからなかったからである。

 黒き法衣の怨霊ヘルは、蛇神信仰の女神官の怨霊だった。

 セレーネが怨霊ヘルを祓うまでダンジョンのロゼ遺跡は、凍死者が多発していた。

 ロゼ遺跡の探索にセレーネは、あえて他の冒険者とパーティーを組まなかった。ヘルとの戦いに、誰も巻き添えにしたくなかった。

 怨霊ヘルには地下十階層まで逃げられ苦戦したが、どうにか討伐できた。それは十八歳の誕生日の前日で、ヘルに祟り殺されるギリギリのところだった。

 彼女は、初めてのダンジョンの探索で、パーティーを組んでくれた親切な優しい護衛の冒険者たちが、セレーネを狙う妖獣ヘルの巻き添えとなって目の前で凍死させられたのを何もできなかった経験から、今でも祓魔師の任務の魔獣討伐を他人と組んで行うことに抵抗がある。

 現在は二十二歳。

 怨霊ヘル討伐後は神聖騎士団に入隊。彼女は魔獣の討伐に、情熱のすべてをぶつけてきた。


 二番隊隊長マノン

 三番隊隊長フェルリス

 四番隊隊長レヴィア


 この三名は、クラウベリー学院で起きた小さな蜂を耳から侵入させて洗脳する魔神信仰の術者の女生徒エリーズと、二十歳の一番隊隊長セレーネが対決した時に、自力で妖蜂から身を守ることができた女生徒たちである。

 エリーズは貴族ではなく商人の娘で、貴族令嬢たちが通う学院で劣等感を抱いていた。

 当時マノンは十六歳、フェルリスは十七歳、レヴィアは十八歳で一緒の寄宿舎で暮らしていた。

 妖蜂事件後、古都ハユウで祓魔師の修行して、セレーネへの憧れから、神聖騎士団に入隊した。

 貴族令嬢から聖職者になったこの三名は、マルティナの後輩である。三名で協力して、歩兵や後衛の補給部隊を指揮するのが得意である。


 五番隊隊長シロエ

 六番隊隊長クロエ


 髪型、服の好み、容姿や声までそっくりの双子の少女。

 だが、目元に小さなホクロがあるのがクロエ、口元にあるのがシロエである。

 肩にかからないぐらいの長さに整えられた髪型のさらりとした金髪で、背の低いあどけない顔立ちの小顔の双子が騎士だと名乗っても、なかなか信じてもらえない。

 彼女たちは本気で激怒すると、獣人族の本性を発揮する。

 黒豹の獣耳と尾が生える。

 賢者マキシミリアンが、ルヒャンの街でスカウトしてきた。

 その無害そうな見た目を活かしての諜報活動を得意としている。


 

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