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仕事帰りにひと駅手前で降りて、ラーメンを食べた。ほとんど店じまいしたあとの商店街をずっと歩いていくとある、ほぼ立ち食い、みたいなお店だ。

いちおうスツールはあるのだけど、食べている人たちはみんな黙々と麺をかき込んで、すぐに立ち去っていく。

たまにしか来ないし、私はあまり要領の良いほうではない。選ぶというより流されるようにもやしラーメンを注文した。

カウンターに丼が置かれる。熱くて、湯気が顔を濡らして鼻水がたれそうになる。味わうというより一種の競技のように麺をすすった。それでもお店を出て夜風のなかで感じるのは、美味しかったなぁという満足感なのだよね。

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