あわれみの高い糸死人


 水は揺れ揺れ光を飲み込み吐き出し


 影は好まずにこぼれ落ちては


 一人でばかみたいに泣いているもので


 森は夢を受け入れず本に住まう精霊を追い払い


 都会の信号機はさらなる夜に溶け込んで行って


 その下のえぐみに生きる我々生物に哀れみを


 獣は空の広さを知らずに死して


 鳥は大地の偉大さを噛み締め果てて


 花は赤を好み空に絵描かれる黄色の花に嫌気を


 いや、羨ましさを感じずにはいられなく


 人の夢に介入するふとどきを祓いたかった


 白い城の奴隷は眠り冷えた手に


 水をかけられ針の痛さで理想を打ち砕かり


 一睡の夢を現実でまた思考を巡らせてしまく


 全身に鞭を打たれゆく未来に住む


 カラスは泣いた、鳴いた、啼いた


 どうか夢に生き、夢を捨て、夢を尊べ、


 夢を叶える人材を、私は探し見つけたのだ

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