気霜

ねむれない夜


吹き荒ぶ寒さのなか

暖かい部屋のなかへ


しめつけられるような切なさはカーテンに遮られる

出ていくことができないものは溜息となって夜に消えた


凍えるような風がふく

透き通った夜空の下へ


しめつけられるような切なさは星空に溶けていく

出ていくことができたものは白い息となって夜に消えた


ねむれない夜


しめつけられるような切なさは大切な想いの証し

出ていくことのないものはボクのなかに消えずに溶けた

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