宮本武蔵

鈴木 優

宮本武蔵 五輪の書

    『宮本武蔵 五輪の書』   

                鈴木 優

 宮本武蔵と言えば、剣豪で 佐々木小次郎との巌流島での戦いを思い起こす方が多い事でしょう。

 ただ、根っからの戦闘好きかと言うと、決してそうではなく歌を読んだり水墨画を描いたりと、芸実家や詩人といった才能の持ち主であったとされています。

 では、 彼は何故最強となる事が出来たのか?

 それは独特な論理とポリシーを持っていたからではないだろうか。

 そんな彼自信が記した哲学は"五輪の書"に記されている通り 『地、水、火、風、空』は、人が生きて行く為の、いわば『道標』みたいなような物だと思います。

地の巻

 真っ直ぐな道を思い描き、それを人生とする

水の巻

 災いがあった時、さばき方を対人に置き換え対処する

火の巻

 個人、集団を問わず常に関わり合い方を学ぶ

風の巻

 相手の本質を読み、適切な対応をする

空の巻

 言い分に対し耳を傾け対処する

 武蔵は、人生において幾度となく戦ったと言われていますが、ただ強運なだけでは無く、先に書いた"五輪"を忠実に守り、努力し『鍛錬』して掴み取ったのではないでしょうか。

『千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす』

"五輪の書"は、ハーバードビジネススクール経営哲学の教科書に用いられた事もあったそうです。

『一つの道を求め、勝利の為には全てを使い、常に平常心を保ち、心を鍛えて目的を見失わない』

 これは、今も昔も変わらない全ての人間や職業に精通しているのではないでしょうか。

 二本の腕を"二刀流"にみたて、大いに羽ばたき、人生を謳歌したいものです

 

            

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

宮本武蔵 鈴木 優 @Katsumi1209

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ