立って半畳寝て一畳

鈴木 優

立って半畳寝て一畳

   『立って半畳寝て一畳』

               鈴木 優

 人生を送って行く上で、必要以上の富や名声を望むべきでは無く、今 現在を一生懸命に生きていくと言う戒めの言葉に思います。

 どんなに大きく立派な家に住んでいても所詮人間は、立っている時は半畳、寝ている時は一畳も有れば足りると言われる事から生まれました。

 このことわざには続きが有ると言われているのはご存知でしょうか?

『立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半』

 "天下取っても二合半"の部分は江戸時代になってから付けられた古い言葉から来ているらしい。

 これが付く事によって少々言い回しが変わってくる。

 即ち、人間が生きていく上で、どんなに欲張ってみた所で、一生で必要不可欠な物は限られているし、持っては行けない"絶対"は無いのです。

 確かに生きていく上で"お金"は大切な物です。

 ですが、これに人間特有な感情が加わる事で、揉めたりするのも確かな事です

 人生、七転び八起き 『よ〜し一からやり直してみよう』と思える時が多々あるでしょう。

 "このままじゃ潰されてしまう、自分を守ろうと思う時"

『立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半』

 苦しい時、悔しい時 欲が出ている証拠なので、この言葉を思い出してみる。

 すると不思議な事に納得出来たような気がする。

 いつ、何処でも再出発する自信や勇気を、この言葉は与えてくれているのではないでしょうか   

 立ち上がり、疲れたら無理をせずに腹が減ったら飯を食いまた頑張ってみる。

 至って変わらない毎日の繰り返しでは有るが

『貴方は失敗などしたのではなく、そこに行き着く迄に幾つもの方法を見つけた』だけの事だから    

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立って半畳寝て一畳 鈴木 優 @Katsumi1209

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