第7話
そして迎えた私たちの披露宴当日。純白のウエディングドレスに身を包み、バージンロードを歩く私を久恵は惜しみない拍手で祝福してくれた。
「おめでとうマコトー!キレイだよ!」
不意に久恵に告白したあの日の出来事が、昨日のことのように思い起こされる。
「そっかー、マコトちゃんてレズだったんだ。LGBTのLってやつ?なんだか意外。うん、でもいいよ付き合お」
こともなげにそういう久恵に面食らう私をよそに久恵はにこやかに続けた。
「へへー、驚いた?あれってLGBTQってのもあるでしょ。自分がなんだかわからないquestionableのQ。ほら、いつか言ったよね、私男の子たちと色々付き合ってみたけど、パズルのピースが合わないみたいだって、それでネットとかで色々調べてみて、自分がそれなんだって思ったの。今だから言えるけど、実は私もマコトちゃんのこと気になっていたんだ。でも、そんなこと言ったら変な子と思われて嫌われちゃうんじゃないかって怖くて言い出せなかったの。マコトちゃんも同じ気持ちだったんだよね。勇気を出して告白してくれてありがとう。すごく嬉しい。これからよろしくね。ねぇマコトって呼んでいいかな?それと、…」
「私のことはQちゃんと呼んで」
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