第11話 何かの答


 貴方方は愚かだ


 完全で美なる自身を


 好奇心で汚そうとしている


 誘惑に負け焦がそうとしている


 楽観的な考えで潰そうとしている



 楽園よ、


 美しくそよぎそこに在ること自体が


 存在意義だとは思わない?



 白紙よ、


 白いまま汚れなきままの貴方で


 そのままで良いとは思わない?


 

 蝶よ、


 不確かな未来や可能性を過信するのではなくて


 今の自由を舞っていたいとは思わない?



 でもきっと私がどんなに言っても


 貴方方の思いは変わらないのでしょうね


 変わりたいと望む貴方方は


 例えその変化が暗いものだとしても


 迷わず進んでいくのでしょうね


 ならば私にはもう何も言うことはありません


 愚かで愛い貴方方の行く末を


 笑みを浮かべて見つめていましょう


 さあ与えましょう


 私が与え得る望みのものを


 全ては貴方方次第


 どうなっても知りませんよ?


 


 


 


 



 



 

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