6.動機!動機!動機!

 ミステリに最も重要な要素は何でしょう?


 華麗なトリック?

 魅力的な探偵?

 妖艶な未亡人?――全部No!です。


 答えはサブタイに出てますが、『動機』です。


 これは私もミステリを書いたことがある(70万字も書いたんですが訳あって未発表)のでよくわかるのですが、トリックより何よりいちばん難しいのが、読者を納得させる『動機』の設定です。これに失敗すると、どんなに精緻なトリックをお出ししようが超魅力的な探偵を登場させようがあっと驚くどんでん返しを用意しようが、「えっそんなことで人殺すの……?」とドン引きされて終わりです。そういった意味で、私が好きな『動機』は、山村正夫先生の『湯殿山麓呪い村』とか、京極夏彦先生の『鉄鼠の檻』とかですね。

 さて、AI君はどんな動機を設定してくるでしょうか?聞いてみましょう。



※※※


■私

全体のプロットはこれでいきましょう!

ではこれから、細部を詰めていきたいと思います。まずはミステリーにおいて最も重要な、犯罪者Bの『動機』です。読者に納得感を与え、かつ犯罪者でありながら読者に魅力すら感じさせるような彼の『犯罪動機』はどのようなものでしょうか?


■ChatGPT

犯罪者Bの犯罪動機を作り上げる際には、読者に深い印象を与えるために、複雑で多層的な背景が必要です。以下に、そうした犯罪動機の概要を示します。


犯罪者Bの犯罪動機:「理想の世界のための犯罪」


1. 深い理想主義

(1) 犯罪者Bのビジョン

彼は現代社会の不平等、腐敗、道徳の崩壊に強い不満を抱いています。彼の究極の目標は、より公正で平等な社会の構築です。


(2) 理想の実現手段

彼は、自身のビジョンを実現するためには、根本的なシステムの変革が必要だと信じています。このために、極端な手段を選びます。


2. 個人的な経験


(1) 過去のトラウマ

犯罪者Bは過去に深い個人的な苦痛を経験し、それが彼の世界観を形成しています。例えば、政治的な理由で家族を失った経験などが考えられます。


(2) 社会への復讐

この個人的な経験は、社会への復讐心と結びつき、彼の犯罪の動機の一部となっています。


3. 知的な挑戦と自己表現


(1) 知的なゲーム

犯罪者Bは、自分の知能を試すため、また社会や当局に挑戦するために犯罪を行います。


(2) アートとしての犯罪

彼は自分の犯罪を、ある種のアート作品と見なしています。これは、彼の哲学的、倫理的な思考を表現する手段です。


4. 社会的・政治的なメッセージ


(1) 社会への警鐘

彼の行動は、現代社会の問題点を浮き彫りにし、人々に警鐘を鳴らすことを目指しています。


(2) 変革の触媒

犯罪を通じて、彼は社会や政治に対する大きな変化を促そうとしています。


【犯罪動機の特徴】

(1) 複雑さと深さ

犯罪者Bの動機は、単純な復讐心や利益追求を超え、深い哲学的、倫理的な問いを含んでいます。


(2) 共感と矛盾

読者は彼の理想や経験に共感を覚えるかもしれませんが、同時に彼の選んだ手段の極端さに疑問を抱くでしょう。


(3) 魅力的な敵役

彼の知性、理想主義、そして複雑な背景は、読者にとって魅力的な敵役を作り上げます。


このような犯罪動機は、物語に深みを加え、読者に犯罪者Bへの理解とともに、彼の行動に対する道徳的なジレンマを提供します。


※※※



 う、うn……


 悪くはないのですが、ちょっと普通過ぎませんか?

 人間の存在を超えたAI先生なんだから、もっとこう、思いもよらない奇想天外な動機をお出ししてほしかったんですが。もう少し考えてもらいましょう。

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