第6話 卒業

無事に9年間の教育期間を終えて、無事に小学校、中学校をストレートで卒業した上にイブキとシイの兄妹仲良く首席で学校を卒業した、

イブキ兄妹が、学校に入学した年度の卒業生徒数は、

入学時の半分近くが、留年し、今も、頑張って全員卒業を目指している。


学校を卒業後、引っ越し数日前。


イブキとシイは、卒業後、自宅にて、

母親から、長年、住んでいたアパートを引き払って、

新天地で、三人で暮らそうと切り出して、一枚のチラシを出した。


「お母さん、このチラシは?」


「母さん、このチラシ、この前、新聞に入って来たチラシだよね?」


「流石、イブキ、物覚えが良いわね、シイは、もう少し、新聞も読みなさい」


イブキとシイは、母親のチヒロが、このチラシを出した意図に、

まだ気が付いていないと言うよりも、訳が分からないでいた。


「お母さんね、あなた達が、学校への入学を決める前から、決めていたのよ、

この子たちが、卒業したら、新天地で親子三人で新たな生活を送りながら、

あなた達のスキルを活かせる農業で暮らせる事を考えていたのよ、

それで、今回念願の機会だったのよ、で、折角だから、応募してみたら、

当選通知が、届いたのよ」


チヒロの発言に驚く兄妹だった。


「母さん、とりあえず、母さんの話した内容は、理解したけど、

費用はどうするの?」


「そうだよ、お母さん、業者の手配とか、新居とかは、どうするのよ?」


イブキとシイの兄妹は、思っている事を母親に聞くと。


「それは、大丈夫よ、新天地のギルドが全額負担してくれる上に新居と農地を用意してくれているわよ」


チヒロの発言にイブキとシイの兄妹は、母親の強運と手配の速さにぼーぜんとしていた。


「と言う事で、今から、引っ越しの作業を始めます、明後日には、業者さんが、来るので明日までに、準備を終えておきなさい、では、開始」


チヒロの問答無用の一言で慌てて、引っ越し準備に入る兄妹だった。

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