フラれた彼女のことを忘れようとしたのに、彼女の妹は全て知っていた

第20話 絶対に手に入れてやるから

　合コンを抜け出し、私、絵里は自室に帰ってきた。部屋に入るなり、床に寝転び、天井を見つめる。部屋は静かで、私の心のざわめきだけが響いていた。

「なんでだろう……」

　私はぼんやりと考えた。先輩に対する自分の感情。強く惹かれるけど、どうしても手に入らない。もどかしい気持ちが心を支配していた。

「先輩は、私のことをどう思ってるんだろう……」

　その思いが頭を巡る。今日の合コンでの彼の言葉。私に対する拒絶。それでも、彼のことが気になって仕方なかった。

　天井には何も映らない。私の心は混乱し、感情は渦巻いていた。先輩への想い、その複雑さ。私はどうすればいいのか、答えが見つからない。

「もう少し……もう少しで、先輩は私のものになるはずだったのに……」

　私は独り言をつぶやいた。でも、今の状況は思い通りにはいかなかった。先輩との距離が、ますます遠くなっていくような気がしていた。

　部屋の中は静かだったけど、私の心の中は騒がしかった。先輩に対する想い、それが私を苦しめていた。でも、諦めきれない。何かを変える方法はないのか、その答えを探していた。

　部屋の中で、私、絵里は怒りを抑えきれず、一人で。

「くそやろう！」

　叫んだ。

「ありえない、私が先輩から好かれないなんて」

　先輩がお姉ちゃんと別れたと聞いた時、いや、正確には寝取られた時から、私の心は先輩に囚われていた。

「あーなんなのあの女！」

　私は声を荒げた。

　そして、部屋中には先輩の写真が貼り付けられていた。パソコンの画面には先輩の詳細なプロフィールが表示されている。私はよだれを垂らしながら、うへへへと笑いながらその画面を見つめた。

「先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩、先輩」

　何度も復唱すると、私の体は疼き始めた。

　私の心は先輩に夢中になっていた。彼のことしか考えられなくて、彼が私のものにならないなんて考えられなかった。彼を手に入れるためなら、どんなことでもやる覚悟だった。

　部屋の中で、私は先輩への狂ったような愛情に取り憑かれていた。彼に対する執着が、私の心と身体を支配していた。私は彼を手に入れるために、次にどう動くべきか考えていた。

「はぁ……」

　ため息をつきながら、私は一人で自分自身を慰めた。気持ちがいいけど、これが先輩と一緒なら、もっともっと気持ちよかっただろうに。

　先輩を思いながら、私の心は彼を手に入れることに固執していた。「何とかして先輩を私の虜にしたい」

　私の心は、彼への欲望で満たされていた。

「もう、だから手段は選んでられない」

　私は決意した。多少、周りの人に迷惑をかけても仕方がない。だって、私を選ばなかった先輩が悪いんだから。

　私は行動を起こすことに決めた。先輩を私のものにするためには、どんなことでもやる覚悟だ。私の心は、彼への狂ったような愛情に満ち溢れていた。

　そうして、私は早速行動に移る準備を始めた。先輩を私の虜にするための計画を練り、彼を手に入れるための策略を考えた。

　部屋の中で、私は先輩への想いに更に熱を上げていた。彼を手に入れるためには、何でもする。それが、私の唯一の願いだった。

　私は携帯を手に取り、ある人に連絡を取った。それは昔、私が最も好きだった人でありながら、今は最も嫌いで憎んでいる人――私のお姉ちゃんだ。

　しばらくすると、お姉ちゃんは電話に出た。「あー、もしもし」

「うん、絵里だけど！　少し時間のある時に会わない？」

　私の声は少し震えていた。お姉ちゃんと直接話すのは久しぶりだったから。

「お姉ちゃん……私ももう迷わない、私ね、先輩のためなら何でもしてやる」

　私は決意を固めていた。先輩を手に入れるためなら、どんなことでもする覚悟だった。

　電話越しに、お姉ちゃんの反応が聞こえた。

「絵里、何を考えてるの？」

　私は息を整えて答えた。

「先輩の周りの女を排除する方法を考えてるの！　先輩の近くにいる限り、私の計画は進まないから、お姉ちゃん、私に協力して」

　お姉ちゃんの沈黙が続いた後、彼女はやっと口を開いた。

「どうして、そんなこと？　それに私は」

「そうね、裏切ったもんね、あの人のこと」

「……！　どうして、それを」

「まぁまぁ詳しいことは会った時に話そうよ！　じゃあね……」

　私は心の中で微笑んだ。これで、一歩前進だ。先輩を私のものにするための計画が、少しずつ形になっていく。