衝撃波は男の浪漫だろぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!?
五平太
衝撃ニキバズる(外面紳士)
第1話 衝撃波は男の浪漫、そうに決まってる
日曜日の朝、何時も通り電車の中で揺られながら今日も1日働く電車に感謝する。周りの目が痛いのは気のせいだろう。私はただ黒いサイバーパンク風のトレンチコートにサイバーパンクなフルフェイスマスクを付けて居るだけだ。何故かよく通報される解せぬ(圧倒的不審者)
取り敢えず電車を降りて仕事に行くとしよう
「あ、あの・・・」
「どうしたのですか?お嬢さん」
お、小さい女の子だ(物理的)
紳士的な対応をせねば(紳士と書いて変態と読む)
紳士()とお嬢さんが戯れる微笑ましい光景だ
(サイバーパンクなヘルメットマスクを被った紳士()と推定6歳の女の子とたわむれる光景)
「さ、、さ」
「さ?」
「さ、サイン下さいっ!」
幼女は頭を下げ色紙とマッ○ーを差し出して来る
「もしかしてお嬢さんは私の動画を見てくれているのですか?」
「は、はいっ!何時もみてまひゅッ〜~!?」
あ、噛んだ、かわえぇ、、、(犯罪)
「サインですね、どうぞ」
私は幼女(推測)から渡されたマッ○ーで手早くサインを描く
「あ、ありがとうございます!!」
私は幼女(?)と別れ目的地の渋谷ダンジョンギルドの建物に入る。
私の仕事はダンジョン探索者兼配信者だ。登録者数は37万人の衝撃波は男の浪漫チャンネルだ知っている人は知っている程度の知名度だ。今日も配信をするために手続きをしてダンジョンにもぐり配信ドローンを起動させ配信を開始する
接続数は5000ちょいまあまあかな
「皆さんおはようございます」
コメント
・おは衝!
・おは衝
・オッスオッス衝撃ニキ
・おは衝ー
・おはよう衝撃ニキ
・初見です
・初見か?肩に力入れて凝ってけよ
・逆やろ、、、
おは衝はうちのチャンネルのの挨拶だ、朝はおは衝、昼はこん衝だ
「今日は下層を探索しようと思います」
コメント
・うい
・酒のつまみにします
・朝っぱらから酒飲むな
・衝撃ニキの実力ならそろそろ深層もぐれると思うの・・・
・衝撃ニキ深層行こうず
・休みの日の朝ベッドの上で見る衝撃ニキは至高
・分かるマン
・悲報ワイ休日出勤
・休日出勤ニキのご冥福をお祈り致します
・涙拭けよ休日出勤ニキ、、、
ダンジョンは上層、中層、下層、深層と区切りが付いている。上層探索者は初心者、中層探索者はベテラン、下層探索者は上級者、深層探索者は人外と言うイメージがある。大体の探索者は中層で終わる。私は下層探索者だ。つまり強い、私は強い(大事な事なので2度言った)
「大変ですね、、、あと深層はしっかり準備をしてから行きたいと考えています」
コメント
・言質取ったどぉ〜!
・勝ったな風呂喰って来る
・深層行きたい派のワイ歓喜
・計画道理!!(行き当たりばったり)
・それは計画とは言わない・・・
・何なんやこの米欄!(歓喜)
・誇れ此処の米欄は面白い
・何だ?これは?(´;ω;`)
・それを俺は知らん
・指20本鬼神ニキと雑魚富○山は黙ってもろて
・雑魚富○山カワイソス
「早速下層まで行きましょう」
私は下層に向かう為走り出す。
コメント
・やっぱ衝撃ニキ速くね?加速系能力無しだろ?なのに何でソニックブーム出てんだよ・・・
・素のフィジカルで音速位余裕だろ?(洗脳済み)
・ソニックブームは衝撃つまり衝撃使いの衝撃ニキが出せて当たり前ok?
・単純に衝撃+魔力による肉体強化と素のフィジカルで音速ぐらい余裕余裕()
・無理です・・・
「え?魔力で強化も衝撃波による加速もしてませんよ?」
何言っているんだリスナー?
コメント
・ゑ?
・またまた〜ご冗談を〜
・嘘下手ね〜
・待て・・・コイツ・・・よく見たら魔力を纏ってねぇ!
・マジやん・・・
・やっぱ衝撃ニキは人辞めてるわ、、、
・何だ?今更気付いたのか
「私は立派なヒト科ですよ」
私は走っている途中目の前にいたオーガを殴り肉片にして先に進む
コメント
・おい、さり気無く中層最強格を殺すな
・初心者探索者です。オーガは弱いんですね!ゴブリンは倒せるので次はオーガ狙います!
・衝撃ニキを基準にしたらアカンってェ!!
・初心者・・・骨は拾ってやるよ・・・
・葬式の準備しときます
・オーガ君挽き肉やん・・・
・オーガの挽き肉?・・・閃いた
・通報しますた
「下層19階に着きました」
コメント
・タイマーストップ!ワトソン君!タイムは!
・えーと・・・走り出してから10分21,04秒です!
・ダンジョン下層RTA走者ニキオッスオッス!
・ダンジョンってこんな早く下層まで行けるんですか?
・当たり前だろ!俺は1週間掛かったけど・・・
・下層に行ける時点で実力者やん・・・ワイはまだ上層の7階なんやけど・・・
・衝撃ニキは理解するんじゃあないッ!感じるんだ!
・イエスッ!マムッ!
・サーッ!
・了解っ!
・恐ろしく統率された米欄・・・俺じゃ無きゃ見逃しちゃうね。
「暇ですね・・・そうだ、皆さん問題です、渋谷のダンジョンの上層は何階あるでしょうか?」
コメント
・11
・16?
・じゅうななぁ!
・9階でしょ?
・八
・暇(魔物を屠りながら)
「正解は10階です、それでは中層は何階あるでしょう」
コメント
・100!
・THOUSAND
・17
・39
・Infinity
「正解は39階です、それでは深層は何階あるでしょうか?」
コメント
・19だろぉ!?
・19やね!
・衝撃の呼吸壱拾九型・・・衝撃ニキィィィ!
・一九
・十九
・◯滅キッズは帰ってもろて
・衝撃の呼吸、、、つおい(確信)
「それでは・・・うん?」
次の問題を出そうとしていると探索者に配布される。デバイスが振動した。
(何かの連絡か?)
デバイスには救援信号が送られて来ていた
救援信号とはダンジョンで何かしらの出来事で命が危険な状況に陥った際等に送る信号で発信周辺の探索者に送られる。
(深層2階か・・・)
発信地点は深層2階だった。深層に行ける時点でかなりの実力者だがその人物が追い詰められるとは・・・
(深層で大規模なモンスターパレードでも起きたのか?)
モンスターパレードとは稀に魔物が群れを成してダンジョンの外に出ようとする現象の事を指す10年前の名古屋で起きたモンスターパレードによって名古屋付近は魔物に占領されてしまった。
「・・・」
コメント
・どったの?
・お~い
・おいッ!みんな大変だ!
・どした話聞くよ?
・深層2階でモンスターパレードが起きたらしいぞ!
・は?
・嘘松
・いや・・・ガチだ・・・寒雷紫吹が配信で深層2階でモンスターの大軍と戦ってるぞ!?
・寒雷って言えば深層探索者だろ?大丈夫だろ・・大丈夫だよな?
・待って・・・寒雷押されてね?
・不味い不味い不味い!逃げて!衝撃ニキ!
・これ地上に来たら不味くね?
・衝撃ニキ!今すぐ逃げろ!
「・・・」
次の瞬間フルフェイスマスクの男は駆け出す
コメント
・おい!何で深層に向かってんだよ!?
・戻れ!衝撃ニキ!
・おいおい深層来ちまった・・・
・深層と下層の危険度は桁違いだぞ!
・戻れよッ!
「・・・少し黙って下さい」
先程までソニックブームが発生する程のスピードで深層のダンジョンを駆けていた男が立ち止まり言葉を発する何時もの落ち着いた声では無いドスの効いた声がダンジョンに響く
コメント
・!?
・はぁ!?
・ワイらは衝撃ニキの事を思って言っとるんや!
・深層探索者すらも厳しいんだ!下層探索者の衝撃ニキには無理だ!!
「無理?何が無理ですか?その様な理由て見捨てるのですか?」
コメント
・ッ!
・仕方ないだろ!
・モンスターパレードなんだぞ!
・渋谷はもう終わりだ!!
「だがら見捨てるのですか?人を、町を?貴方々にとっての人の命は、町は随分軽いみたいですね?」
コメント
・で、でも・・・
・んな訳ねぇだろッ!でもどうすりゃ良いんだよ!
「・・・大人しく見ていろ」
衝撃ニキの前に深層の魔物の群れが立ち塞がる。
(魔物の群れの向こう側に感じる微かな魔力を感じ取った・・・恐らく寒雷紫吹の物だろう)
「私の・・・前に立つなッ!」
次の瞬間魔物が爆ぜ衝撃ニキは魔物の群れに飛び込み戦い出す
魔物が衝撃波による斬撃で鮮血を散らす。
魔物の反撃で吹き飛ばされ壁にぶつかる。
衝撃ニキは魔物を屠り傷つき戦い続ける。
向こうで戦い続ける者を救う為に
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠って
屠り続けた
戦い始めてから一時間が経った。
トレンチコートは自身と魔物の血で赤黒く染まり体からは絶えず鮮血が滴れている。龍の様な魔物に尾で叩かれ壁に激突し身体が崩れ落ちる。自身を嘲笑う魔物の声が聞こえる。
(視界がぼやける、、、立てない、、、何も感じない、、、疲れた、、、もう十分戦っただろう、、、)
衝撃ニキは朦朧とする意識の中ふとコメントを見る
コメント
・頑張れ!衝撃ニキ!
・衝撃ニキ頑張れ!
・頑張レンコンサービス!
・フレーッ!フレーッ!フレーッ!
・やっちまえぇ!
・きゃ~衝撃ニキカッコいい〜!
・俺の推しを助けてくれッ!
「・・・全く調子の良い人達です・・・」
コメント欄を見た衝撃ニキは既に満身創痍だが体の底から力が溢れる様な感覚に襲われる。
(やってやりますよ、、、)
衝撃ニキは心を震わせ立ち上がる。
「悪いですが・・・リスナーが見ているのでカッコつけさせて貰いますよ」
そして衝撃ニキは微かに感じる魔力の元へ再び駆け出す。一途の望みに賭けて、、、
◆◆◆
(此処までかな・・・)
ダンジョンにてヒビの入った狐の面に血を浴び赤黒くなった男物の着物に血で染まった深紅の羽織りを着た男か女か分からない満身創痍の人物が地面に刀を刺し片膝を着きながら朦朧とした意識の中自身の死を悟る。
トロールの様な魔物が得物を振り上げその人物寒雷紫吹である。だが紫吹に死が訪れる事は無かった。
死の代わりに1つの言葉が投げ掛けられる。
「貴方が寒雷紫吹さんですか?」
自分を助けたであろう人物はフルフェイスマスクを被っており全身が血塗れで今にも死んでしまいそうだった。
「え?あ、うん」
僕が返事をすると僕は安心したのか意識が遠のいていく・・・だが薄れていく意識の中僕は確かに聴いた「良く頑張りました、後は任せてください」と。
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