兄はダンジョン探索者、妹はダンジョン配信者~無人島を買ったらそこにダンジョンが出来たんだが~

K.s9232

第1話

20XX年

世界中に突如としてダンジョンが出現しそこから魔物が現れた。魔物はダンジョンから出ると街を襲い人を殺し蹂躙していった。勿論軍が対処しようとしたが魔物は身体能力が高く軍では対処出来なかった。

 そして、時を同じくして人類の中から魔法という超能力を使える者が出てきた。その者達の力で外に出た魔物は全て討伐された。


 それからダンジョンと魔物について研究がされこれまでの石油や電気等のエネルギーは、ダンジョンから手に入る魔物の核を使用した物になり、また魔物の素材から武器や防具が作られるようになった。

 そして、人類にとってダンジョンが当たり前になり探索者という職業ができた。


 ~それから100年後~


 「はぁ~」

  

 俺は自室にある椅子に座り金額が書かれた通帳に目を通しため息をついていた。


 「高い買い物をしても金額がどんどん増えていく…、妹である美夜の為に始めた探索者だったがまさかここまで貰えるとは…」


 初めはダンジョンの事故に巻き込まれて亡くなった両親に変わり妹の学費を払う為に探索者になりダンジョンに潜る日々だった。

 そうやってダンジョンに潜る日々を過ごしていると気の会う仲間も出来パーティーを組むことになった。

 パーティーメンバーは5人で、皆でダンジョンに潜って鍛えたり、時にバカなことしたり、死にかけたりしながらも皆で楽しくやっていた。

 そしたらいつの間にか日本で最強のパーティーになった。最初の頃は嬉しく思っていたが、次第に国民の期待が高まり俺たちの肩に重くのし掛かった。

 俺たちは、それに耐えることが出来ずパーティーは解散した。またいつか集まることを約束して。

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