第6話 パワーレベリング

 後日、黒髪イケメンとそのパーティーに連れられ、わたしのパワーレベリングの冒険へと向かった。


 深い森の中で、魔物があらわれた!


「やつだ! やつがお目当てのデスヒデブリンだ!」


 それは、人型をしたナメクジのような魔物だった。

 ……なんか触手でからめ取られ、責め倒されそうな……男性向けのスケベマンガに出てきそうなやつだった。おぞい……。


 バトルが始まると、わたしはたるの中へと押し込められた。


「やつは一匹倒すだけでもかなり経験値が入る。だが早めに倒さないと直ぐ分裂して増えやがる。1匹が2匹に。2匹が4匹にと指数関数的にどんどんとな!」


 わたしは樽の中で身を潜ませてたので外の様子はわからなかった。


「4匹以上数を増やさせず、その辺を維持しつつ戦っていれば全滅することもない。それを30分ほど繰り返すというだけさ」


 かくして──。


 わたしは戦闘終了後、一気にLV30になっていた!

 それにより、わたしは女魔法使い、喪女ならぬ魔女としてそれなりに活躍出来るようになっていた。 


 

 おかげで、オーリィとも何不自由なく水入らずで過ごすことが出来るように!

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