詩集「聖杯ノ対峙」（完）

第1話「ひも解く」

ライフワークに付随した

イマジナリーデジタレーション

この世界の根底に蠢く

輪転するカリキュラムを

ただの無作法だと

投げ捨てたのは

どうかな？

君の方だろ

この炎天下の終末実験は

最終的に滅びるようで

死を待つ前に壊してやるのが

君の宿命だと

思ったが、

まさか世界に怖気てるなんて

らしくないね

そういやあの約束は

まだコングラチュレーションとは

行ってないみたいだけど

まさか不意にする気？

まぁーうなずくだけの

ストレンジャーなら

戦争をした方がましだと思うけど

そもそも君は

奥手な癖に自分を大事にしてる

それってどういう原理なんだ？

生きてるって言えるのかな

君にはそもそも豊作はあるのかな

ただ無言でパソコンや漫画を読んで

そういった片思いのものばかりと繋がって

人だって事？

忘れてない？

まぁ会話や関係は

確かに面倒なものだよ

それでも生きてる以上それも愛せなくちゃ

最期まで、虚しいと思うけどな

まぁ君が納得した人生を歩んでいるなら

口出しは小うるさいだけだと思うけど

どうかな？

君は自分の人生に誇りとかやりがいとか

あるのかな

僕としては、もっと表現してほしくて

君を知りたいんだ

だからもう陽の目に出てきて欲しいんだ

一人でいたら何も分かち合えないだろ

人の中で知れる感動って

本当に暖かいんだよ

だから行こうか。

僕についてくるだけでいいから

世界を見て回ろうよ

車に座るだけでいい

車窓から眺めるだけでいい

だから世界を旅しないか

じゃ、行くよ。

これからは、一人になんてさせない

幸せのメッセンジャーになって

君と世界を紐解くよ。

じゃ、出発だ。