エピローグ⑧

 運命を受け入れた少女は最後にこう思った。


「パパ、ママ、今までありがとう」

「みんな、今まで仲良くしてくれてありがとう」


 少女は泣きながら今までの人生を感謝し、そして別れを告げた。

 そう。運命を受け入れるしかない。アカシアの記録には逆らえないのだから。

 少女は見えない誰かに虐待を受けながら、その短い生涯を嘆きながら閉じた。あの時の娘のように。


〈完〉

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