いけいけ勇者様51

最上司叉

第1話

ちび勇者は勇者と魔王と共に黒い花の女と戦った?日から姿を消していた。


ちび勇者は魔王の強さを目の当たりして絶望したのだ。


ちび勇者は自分の部屋で目を覚ました。


無言で顔を洗い朝ご飯を食べる。


ちび勇者の両親はとてもちび勇者を心配していた。


「今日はちび勇者の好きなベーコンエッグにしてみたの」


「…」


「どうだ美味しいだろ?」


「…」


「ダメか…」


ちび勇者は朝ご飯を食べ終えて近くの川に向かった。


川の近くに座り水面を眺めていた。


「どうして自分はこんなに弱いんだろう…」


ふとそんな事を口にした時後ろから話しかけられた。


「どれ、久しぶりに稽古をつけてやろう」


「!!」


ちび勇者はびっくりして後ろを振り返った。


そこには懐かしい人が立っていた。


「師匠」


「久しぶりだな、少しは強くなったのか?」


「…」


「どれ、かかってきなさい」


そう言われ近くの木の枝を投げて渡された。


「…」


ちび勇者は木の枝持って立っているだけで動こうとしない。


「どうした?」


「…どうせあいつには勝てない」


「そうか、今のままでは勝てないな」


「…」


「お前はもっと強くなれる」


「…無理だよ」


「無理と思ったらそこまでだな」


師匠は木の枝を捨てて帰ろうとしている。


ちび勇者はまだ動かない。


「それまでだったか」


「…」


「お前はもうちょっと見込みがあると思っていたんだがな」


「…」


「所詮その程度か」


「…!!」


ちび勇者は木の枝を構えて師匠に向かっていった。


【ヒュン】


師匠はちび勇者の攻撃を軽くかわしながら木の枝を拾う。


ちび勇者を軽くあしらいながら隙を伺う。


【ブン】


【ピタッ】


「私の勝ちだな」


「ハァハァまた負けた」


「なかなか悪くなかった」


「このままじゃアイツに勝てない」


「なんだ勝ちたい相手がいるのか」


「うん」


「じゃあ私のところに来なさい」


「え?良いの?」


「あぁ本格的にしごいてやるから覚悟しろ」


「やった」


そしてちび勇者は喜びながら家に帰り急いで支度をした。


ちび勇者が支度をしている時に師匠はちび勇者の両親にちび勇者を少し預かると話していた。


実はちび勇者を心配したちび勇者の両親が師匠を呼んだのだ。


「寂しくなるがよろしくお願いします」


「任せておけ、今よりもっと強くなって帰ってくる」


「あの子ももう大人なのね」


「そうだな」


そしてちび勇者の修行の日々が始まった。





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