くりすちゃん先輩との出会〜7年前
「あんた、頭下げてきたことないだろ! わたしは頭さげていろいろやってきたんだ。」
「齒ぁ食いしばってきたことないだろ!」
「わたしはね、あんたのときに、バリバリ働いてきた。眠る時間も削られて、でも食べるものは、たべて、隙間時間で寝てきたんだ
あんたここまでやったことないだろ」
「そうだろう。ないだろうな?そう、思うよ!」
「継続は力なり」「死ぬ気でやりなさい。その気になれば何でもできる。」
ー電話口の向こうで感情的にエキサイトして話す先輩の声を聞きながら、いまにも泣きそうな顔を食いしばって聞いてる少女。
ーおそらく非難されている感を感じてるのだろう。
ひしひしと空気でもある。ーわたし声こえ(°···という存在にもその様子は伝わってくる。
大体、しょうじょと先輩の、やりとりの中で先輩が少女に対してエキサイトしている時というのは
なにか少女が先輩にとって゛ありえない"行動をとってしまったときだ。
ーもちろん、少女がとった行動にも意味がある。でも大抵、普通はね、、こうでしょとさとされたり、指摘されたりする。
やっかいなのは、その度に彼女が受け止められなかったなという落胆をすくなからず抱えてしまうことだ。
ーちょっとはなしが脱線するが
少女は「おかあさんのように」という言葉がにがてだ。
少女にとってお母さんとは
話を聞いてくれる。受け止めてくれる。指示も指摘もとくにしないおかあさんの印象だ。
ー実際、お母さんに指摘もなにも言われなかったが否定も肯定もされなかった。ーそれを少女がさみしいとおもってなかったのはすごいことだとおもっている。··となんか感慨深くなってしまった。
とにかく少女にとってお母さんというのは
ほほえみの方
否定もしなければ肯定もしない。指示も指摘もしない。··だ。
なので、「おかあさんのように頼ってね!」とか 「おかあさんのようなことをわたしはしてるのよ」と言われると。あぁ否定も肯定もしないで微笑んでくれるんだなぁと思ってしまう。
そして、その想像を印象をくつがえされることが起こると、···〜ほーら··違ったじゃん。
··わたしにとっておかあさんはひとりよ。
ーな〜にが、。おかあさんよ。おかあさんのことなにもしてくれてないじゃない。
−··おかあさんのように頼っちゃいけないわ。、、という心境になってしまう。
わたし、声は、少女が両親から離れて
そのような心境のゆらぎがあるのを幾度となく、感じてきた。
そして、この先輩も 少女に
「わたしは、あんたのお母さん以上なことしているわ」「わたしはあんたのマザーだからね!」といっている一人だ。
しかし、わたし”声”は少女のいままでの経験から先輩を母として"信頼"していないことはわかる。
もちろん、この先輩は行動、気持が一直線で嘘、偽りもない方だというのはわかる。
ー実際。その先輩とうにんも
「わたし、裏、表ないからさ」と言うくらいなのだから、、
ほんとにその先輩の言っていることは表、裏はないのだろう、、とは思うが。
少女にとっては、いまの先輩のエキサイトな言動は、少女にとってはおまえはだめだ!わたしはすごい!といわれてるような非難の嵐だ。
ー確かに、少女は、頭をさげていろんな人に何かをしてもらった経験はすくない。
特に両親と離れてからは、福祉施設の人に保護されて、生活には困らない生活をさせてもらっていた。(そういういみでいろんな人に何かはしてもらっている。)だけど少女は、その中で支援してくれる人にいわれたのだ。
いまはなにもできなくても、いい
ーあなたが自立して、何かをしたいときに返してくれればいいーという文化?で過ごしてき、いわれつづけていた。
感謝はしている。なら"あとで"しっかりと返せれば良いんだ。ーその中で過ごしてきたからか。ありがとうっていうことを忘れていて、施設から気分転換に外にご飯につれっていってくれた。叔母に「ありがとう」ということを忘れていて、
「ありがとう」もないの?この子はと言われたことがある。(感謝の気持がなかったわけじゃない。どうしてもらったときにありがとうというべきかわかってなかったのだ。)
とにかく、少女は、施設から出て働きにでるまで、養護されていたし、
恐らく、
じぶんで何でもやって肌で感じて道を切り開いたような先輩の、生き方と少女の生き方とは雲泥の差ぐらいタイプが違うと思う。
はたからみていたら、
明らかにそれぐらい生きてきた過程もタイプも違うのだから、そんなにいわなくてもいいのでは?と思うのだが、
その理由は後になって知ることになる。
人生を生きてきた先輩ベースとしての視点があり。まったく先輩と違う生き方をして
タイプの違う彼女に寄り添える視点ではないかもしれないがー··
しかし、
先輩の、言動にも不思議なものがあると思う。
-初対面から少女のダメさを指摘したのだー。
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