第6話
うわ、一気に称号を取得したな。それに称号には初めてシリーズがあるみたい。この初めてシリーズの称号は僕だけの称号なのか。
それにしても色々補正があるみたい。押したら、これも調べられるんだね。
幸運補正
幸運に補正が掛かる
能力補正
凡ゆる能力に補正が掛かる
技術取得補正
新しい技術の取得に補正が掛かる
技術習熟補正
取得した技術の習熟に補正が掛かる
でも、この(微)とか(小)とか(中)とか(大)とか(特大)とか(極大)ってどれくらい補正が強化されているんだろ?それは調べられないのか。
知ってるだろう幸運の女神ティアは、まだテンション高めで叫んで喜んでるし、出来れば落ち着いて教えて欲しいんだけどなぁ。
称号の確認が終わっても、まだまだテンションを高めで喜んでいる幸運の女神ティアに、あまりにも長いので呼び掛ける事にした。
「良い加減戻ってこーい!!称号の説明をして欲しいんだけどー!!!」
大きな声で叫んで呼び掛けると、そこでようやく幸運の女神ティアは僕の方へと意識を向けてくれた。
「あっ!ご、ごめんね!つい、アオイくんが私の信徒になってくれて喜んじゃったよ!!」
「はぁ、やっと気付いた。それで次の説明をして欲しいんだけど。その前に自分が幸運の女神ティアだって教えてよかったの?」
「あっ、内緒だった!!わ、忘れてくれないよ、ね?」
忘れられる訳ないし、ステータスの称号欄にバッチリと表示されてるよ。
「僕は内緒にして置くよ。それで、僕の称号が凄い事になってるんだけど。これってどうなの?称号の補正の()の中の部分の説明もお願い。」
「そ、そう?ならお願いね!それで称号だよね!わっ、本当に称号が沢山あるね。これほどあるとは思ってなかった。」
確認するのにも時間が掛かったほどあるもんね。じゃあ、早速教えて貰おう。
「まず、称号の話だね。これはプレイヤー独自の物なんだよ。」
「NPCに称号はないの?」
「ないよ。ステータスを開けるけど、称号だけはないね。それとNPCって呼ばないでね。異世界の住人だから住人って呼ぶ様にね!それとプレイヤーは異世界人だって、住人たちも知ってるからね、ここ重要だよ!」
「分かった。それでなんで住人は称号がないんだ?」
「それはプレイヤーがより早く成長する為だね。アオイくんだって毎日ずっとはゲーム出来ないでしょ?長時間ゲームが出来ない人がなるべく早く成長する事が出来る様にする為なんだ。」
仕事もしていない僕だと、食事やトイレとか以外で暇だし一日中ずっと出来るけど、そう言う人はより早く成長しそうな仕組みだな。
幸運の女神ティアが話していないだけで、ゲームを行なっている時間が少ないと、それはそれで成長に補正が掛かるのかも知れない。
「僕、結構長い間ゲーム出来るよ?その分だけ強くなるんじゃない?」
「ゲームをやっている時間が長いと成長に関する補正が減っちゃうんだよ。あっ、これは称号の話じゃないよ!まあそれでも長時間ゲームしている人の方が有利なのは確かだね。」
まあ、ゲームをやらない方が強くなるって言うのは流石にないよな。
「次は称号の取得の話かな?これは称号を取得しているから分かるだろうけど、特定の条件を達成した場合取得するよ。その特定の条件は教えられないけどね!」
それを教えてくれたら、それだけ有利になるし、流石に教えられないよな。
「ここからは一気に行くよ!装備は装備して装備の効果を発揮している物を表示しているよ!次は使用可能な魔法と使用可能な技だね。覚えて使える魔法と技が見られる一覧だよ!最後は持ち物!これは今現在インベントリ又は収納可能な装備に入っているアイテムの一覧だよ!ふぅ、これでステータスの説明は終わりだね!一気に話したから疲れちゃったよ。」
一気に説明されたけど、装備の話は最初の方だったからしっかり理解できたな。装備の確認はして置かないと駄目そうだ。
「メニューに戻ってくれる。次はインベントリの説明だからね。」
ステータスからメニューに戻ると、次はインベントリを押して、インベントリの説明を受ける。
「インベントリは所有者がいない物や所有してい物をレベル×10個仕舞えるんだよ!大きさや重さも関係なくね!」
「大きさも重さも関係なく仕舞えるって、何か悪用に使えそうな機能だね。重たい物をインベントリに仕舞って高い位置から取り出して落としたりさ。」
「そう言う使い方も出来なくはないよ。でも、インベントリに入れるには持ち上げられないと仕舞えないからね!」
ああ、それだと持ち上げられない重量の物が仕舞えないから武器としては使えなさそうだね。
「でも、それならインベントリにどうやって仕舞うの?」
「じゃあ、実験してみようか。インベントリにアオイくんの着ているワンピースを仕舞ってみて!」
「えっ、着ているのに仕舞えるの?」
「無理だよ。脱いで仕舞うんだ!信仰している女神の言う事だよ?むふー!」
一瞬思考が停止してしまったが理解すると何言ってんだ、コイツと嫌悪と軽蔑の気持ちが湧いてくる。
「本当に気持ち悪いな。」
「はぁはぁ、いいじゃないか!私の信徒になったんだからサービスしてよ!!」
「しないよ。」
選んで一纏めにしていた装備アイテムを持ち上げる。これでインベントリに仕舞おうと意識すると、手に持っていた装備アイテムが全て消え去った。
「これで収納できるのか。それで、取り出すのはどうすれば?」
「もう!意地悪なんだから!!教えるけどさ!メニューのインベントリを押せば、取り出すか表示されるよ。それで取り出すって押せば取り出せる。」
言われた通りにメニューのインベントリを操作していくと、その通りに表示され、インベントリから一つずつ取り出して行った。
「インベントリも使える様だね。ヘルプとログアウトだ。ヘルプは知りたい事を知れるよ。基本的な物だけだけどね。ログアウトは押せばゲームを終了させるよ。注意が必要だから教えるね。ログアウトするなら町中の安全な場所でする様にね。教会と冒険者ギルドや総合生産ギルドには神々からログアウト専用の部屋を作って貰ったから、そこでログアウトすると良いよ。ログアウト中もゲーム内の時間は進むから気を付けてね!」
「分かった。ログアウトするなら教会と冒険者ギルドや総合生産ギルドのログアウト専用の部屋ですれば良いんだね。」
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