エピローグ 2

 アタシは明日斗の昔話を聞いた。


 そうなんだ、と思った。明日斗がいじめられてた話は、カラオケで聞いていたけれど、いじめられた過去をどうやって克服したのかまでは聞いていなかったから、驚きとか尊敬とか、そんなことを思ってしまった。


「あたしの話ね。……ってかうーん、なに話せばいいんだろ」

「お前がおれに隠してたすべてのことだ。逆に言えば、……今までおれに知られたくなかったことを話した欲しいんだ。…………できればでいいぞ」


アタシはしばらくうつむいてから口を開いた。バックンバックンと心臓の音が鳴っていたけれど、ここで話さないともう一生明日斗に話せないんじゃないか、そんな予感がしたから、この唇は、喉は、自分でも驚くほどに素直に動いていた。


「あぁうん。まーこういう話ってこういう場面でしかできないからね。


 アタシが圭一から暴力振るわれたって話はしたじゃん。で、うなじの傷も圭一から酒瓶でつけられた。けっこー痛かった。もう治ってるっちゃなおってるケド、でも見られたくないもの。


 あたしね、覚えてるよ。ちゃーんと一言一句。明日斗が告白してきてくれたときの言葉」


 あたしが言うと、明日斗は恥ずかしそうに顔を背けた。まったくおかわいい奴じゃん。もう頬をつつきたくなるくらい男の子だ。


「んでさぁ。アタシ、迷った。告白の答え、どっちにしようか」


 ――言うと、明日斗が驚いた瞳でこちらを見た。いいぞ、とあたしは思う。なんかこいつ純粋! 笑っちゃうくらい純粋!



「嬉しかったんだ明日斗の言葉。告白されるって、けっこー嬉しかったりするんよ。ほら、よくマンガとかラノベであるじゃん? 告られた側がアーめんどくせー、って振ってる現場。


 アタシあんなこと思うタイプじゃない。まー告られてたのあんただけじゃないけどね。たっくさん、もうたっくさん告られた。


 羨ましいっしょ! 


 けどね、全部断ってきた。


 アタシあんとき本当にに戸惑った。アタシは、明日斗はアタシのことタダの友達としか思ってないんじゃないかって思ってたし。


 一瞬だけ明日斗はアタシの弱みにつけ込んでんじゃないの? と思った。だって明日斗アタシがエロゲー隠し持ってたこと知ってるし。


 だから弱みにつけ込んで、変なことしようとしてんじゃないかって、初めは思ってた。


 ケド明日斗の顔を見たとき、あ本気なんだって思ったよ。だってあんた顔真っ赤だったし!」


 うぐっ、と明日斗は喉を詰まらせた。なんかこの人顔文字みたいな反応すんな。


「なんでアタシが迷ったか、わかる?

 ――アタシがあんたのこと好きだったから

 でもそんなの言える訳なかった。

 あれ? 顔真っ赤じゃん明日斗! 病気? 大丈夫? 病院行く?」

 

「お前はいちいちぼけなくてもいい! 続きを言ってくれ」


「あっ、明日斗怒ってんでしょ? ちょっと面白いよその顔」


「るっせぇな。…………てぇええええ!? ちょっと待て! お前おれのこと好きだったのか!?」


「いやおせーよ」


 アタシはフフフ、と笑ってしまう。明日斗の反応ってみてるとものすごく面白い。一緒にいて飽きない人だなとずっと思ってた。


「アタシがあんたを振った理由ってさ、アタシがちゃんと恋人やれるかどうか…………………………めっちゃ心配だったからなんよ。……………………あとは、関係性が壊れるのが怖かった。アストクラブが壊れるのが怖かった」


 アタシはパイプ椅子の端っこを掴みながら言った。なんか自分で言ってて、情けなくなってくる。それだけ自分のことを語るときと言うのは、とても緊張するモノなのだ。


「そう、なのか……。って待て。それだけ!?」

「それだけってなに!? アタシめっちゃ勇気振り絞って振ったんだよ!?」


「振る理由がそれなのか……? 関係性が壊れるのが怖いっていうのはわかる。理解できる。だが、恋人やれる自信がない……? お前がか?」

「そ、そうだよー………………。変な理由って思ってんでしょ」


「思ってねぇよ。ただ、けっこう意外だったっつうか」

「意外? そっかな?」


「そうだ。お前それだけモテてんのに、今まで恋人作らなかった理由がそれか、って思ってな」


 アタシはうつむいてしまう。


「端的に言うと、アタシは他人との距離感を掴むのが下手くそでさ。下手すぎて逆にうとまれることもある。いきなり距離つめすぎとかめっちゃ言われるし……。


 だからどうやって駆け引きとかしたらいいのかもわかんない。相手がなにを思ってるのか、常に顔色をうかがっちゃうし。


 あ、アタシの悪いクセだってわかってる。悪いのは自分だってわかってる。けど、自分でどうしたらいいのかわかんなくて」


 明日斗はアタシの話を黙って聞いてくれていた。それだけでなんか救われた気になる。


 って言うか明日斗って絶対モテるでしょ。そうに決まってる。女の子が語りたいときに黙ってるなんて、女たらしなんじゃないのこいつ?

 

 けど、今はその明日斗の優しさが嬉しかった。


「アタシ河川敷で似たようなこと圭一から指摘されたじゃん。で、それが胸に突き刺さって、心が痛くなって。アタシってダメなのかなって思った。圭一はあれでもけっこう人の心を読み取る力に長けてるから、逆にその能力が長けてると知ってる分、アタシのやわらかい部分に突き刺さってきて……。


 あたしの心はすぐにでも破裂しそうだった。うつむいて、どうしたらいいのかわかんなくなった。


 そんな時明日斗言ってくれたんだ。アタシの方を見て、



『――らしくねーぞ』



 って。


 あの言葉めっちゃ嬉しかったんだよ! あたしの心にすっごく響いてきて、満たされた気持ちになった。


 アタシが今まで築き上げたモノが、嘘なんかじゃないって明日斗が証明してくれたような気がしたから。


 だから、えーっと、その……」


 アタシは口ごもる。なにをためらっているのだろう。言ってしまえば楽になれるのに、どうしてもその先が踏み出せない。


 な、なにこれ……。せっかく今日のために予行演習までしてきたというのに、本当に情けない!


「どうしたんだ?」

「あ、だからその……あの……………………てた」

「あのてた? なにが言いたいんだ?」


 明日斗は眉をひそめて聞いてくる。どうしてこんな時に難聴系主人公になんだよこいつは! あたしは叫んでやりたかった。なので叫ぶことにした。


「あんときには完全に落ちてた、つったの!」


 アタシは言い切った。耳まで真っ赤だと思う。


 うわ、うわうわうわ、めっちゃ恥ずかしい!


 アタシは上目遣いで明日斗の方をチラッとうかがった。


「落ちてた? おちる? 重力が存在してるのか?」

「あ、あんたバカなん!? 落ちてたってのは! だ、だからその……!

 ………………こ、この人に一緒にいたい……的なことを思った………………みたいな?」


 あぁもうばかッ! アタシのバカバカバカ! なにごまかしてんだこのアホンダラ! もっとはっきり言えばいいじゃんバカバカバカ! 乙女か! アタシは恋する乙女か!


 いや違う! 恋する乙女じゃん! 


 アァもう~~~~~~! 失敗した! 失敗した失敗した失敗したぁああああああああ~~~~~~! もう一回やり直したい! 明日斗が目覚めたときからもう一回やり直したい!


「お、お前……! 一緒にいたい……って、えぇええええ!? じゃあおれのことを兄貴と認めてくれるんだな! そうなんだな!」

「え? あぁうん………………そういう意味でもあるけど、だからそのぅ…………」


 告白の返事なんですけど! あのとき振ったけど、今はオーケーだよってそう言いたいのに! なんでアタシははっきり言えないんだこのバカッ! あほっ! おたんこなす! もう~~~~なんでぇ~~~~~! 


「お、おうそうか! そうかそうか! お前も可愛いところあるじゃないか! お兄ちゃんが頭なでなでしてやろうか? なぁ?」

「は、はぁ!? ちょっとストップ! なでるのは………………ひゃんっ……………………んっ! んっんっんっ! ってちょっとやめんかァ!」


 なにをやってるんだアタシは! って言うかねぇちょっとやめてよ明日斗!


「帰ったらお兄ちゃんにして欲しいことはあるか!? なんならお兄ちゃんがペット買ってきてやるぞ!?」


「ペットいらねーし! っていうか、ねぇちょっと待って! あ、アタシの言うこと最後まで聞いてよ」


「ん、なんだ?」


「だ、だからその……嬉しかった。あ、あんたが、お、お兄ちゃんで、すっごくよかったなって思った。けっ、けどっ、あんたと一緒にいたいって思った、のはさっ、あ、兄としてって言うのもあるけど、べ、べつの意味でも………………」


 アタシはうつむく。握りこんだ手の甲を見て思う。


 

 本当に言ってしまっていいのか? この先を口にしてしまったら、せっかく今なれた兄妹という関係性を、また、また壊してしまうんではないか?


 どこまで臆病なんだろうアタシは。


 明日斗とアタシは、今お互いに兄妹と認め合った。それは間違いない。


 これは考えすぎかも知れないけど……明日斗は今現在、アタシと恋人になりたくないんじゃないか、とすら思ってしまう。明日斗はアタシに好きだって言われて嬉しそうな顔をしたけど、じゃあ明日斗は今も、あ、アタシのことが好きなのか?


 もしかしたらネネのことが好きなのかも知れない。もしかしたらまややんのことが好きなのかも知れない。


 人の気持ちって言うのは、時間によって変わる。あるときではあの人のことが好きでも、あるときになってしまうと今度はべつの人を好きになる。


 それが人間って言うモンじゃん。


 もしっ、もしもだよ? アタシが今ここで明日斗に対して気持ちを伝えちゃったら、どうなる? 


 イエスだったら? 嬉しい! 多分明日斗に抱きつくと思う。アタシのことをかつて好きだって言ってくれた明日斗なら……多分イエスと答えてくれるんじゃないか。


 け、けどさっ、万が一、万が一ノーだったら? アタシは多分「そっか……他に好きな人いるんだね」と返して終わる。


 せっかく、兄妹になれたのに、だよ?


 あ、やばっ。また始まった。


 臆病風。どうしてこんな時に来てしまうんだろう。アタシはふだんちっぽけなこととかで悩まないくせに、どうしてこんな肝心なときに決断を下せないんだろう。


 バカじゃん。アタシ。不器用すぎる……。自分で自分がいやになるくらい不器用じゃん……。


「あ、あの、あのね…………あ、あす…………………………あすと………………っ」


 汗が垂れてきた。顔が熱かった。


 なんで熱くなってるか、ちゃんと自分でもわかってる。


 自分の気持ちを伝えようとしてるからだ。初めて、生まれて初めて。


 好きだった、という過去の話ではなく。


 好きだ、という今の気持ちを伝えるのが、こんなに難しいことだと思ってなかった。


「…………………………ぁ」


 あたしの目からポタポタと涙がこぼれて、手の甲に落ちた。なんで、なんでなんでなんで! アタシはこんな時にどうして弱気になってしまうんだろう。


 やっぱり、アタシになんか恋愛向いてないんじゃないか。そうまで思ったそのとき、あたしの手の上に、明日斗の手が、温かい明日斗の手が乗せられていた。


「大丈夫か?」

「お、おに……明日斗……」


「お、お前今おれのこと鬼って言ったか?」

「い、言ってないし……」


 あたしは思わず笑ってしまった。緊張していた気持ちが一気に緩んでいくのを感じた。


 あぁ、そっか。あたしは思った。だからこの人と一緒にいたいんだって。


「あ、あすとさ、なんでアタシのこと助けに来てくれたの?」

「決まってんだろ、お前の兄だからだ」

「そ、だよね……」


 惑うな。アタシはここで立ち止まっていたら一生後悔する。それがわかっていてなお、前に踏み出せない。


 いや多分、わかっているからこそ踏み出せないんだ。今しかない今しかないと思い込むから、もう一歩距離がつめられない。


「あ、あすと………………あたしあすとのことが………………」


 アタシは言葉に詰まる。こんな時にどうやったら平静って保てるんだっけ!?


 ――瞬間


 アタシの耳に、声が届いた。


「らしくねーぞ」


 その言葉があたしの心に入ってくるまで一秒もなかった。


 明日斗がこちらを見ている。


 アタシはもしかしたらこの人にはかなわないんじゃないか、そう思ってしまった。


 思い返せばこの瞬間から、アタシたちの人生って言うのは始まったのかも知れないね。


 アタシは目を細めて言った。


 

「アタシ、あすとのことすき。世界で一番すき。

 だから、アタシと付き合って下さい。

 これが告白の返事」


 

 後悔はなかった。断られようが明日斗がうなずこうが、あたしの気持ちをきちんと伝えたという事実に、一点の後悔もない。


 明日斗は、アタシのお兄ちゃんは、「おう」とうなずいた。ここでソワソワしたり怖じ気付かずに答えてくれたことが、アタシには何よりも嬉しくて、何よりも宝物で。


 ……あれ? アタシ、また泣いてるし……やだなぁ、泣き虫だなぁ。


「おい……だいじょーぶかハル!?」

「へーき……………………うれしい、嬉しいよ明日斗!」

「お、おう………………おれも…………うれしい」


 アタシが明日斗に抱きつくと、格好付けてた明日斗少年は面白いようにたじろいだ。



 きっとアタシは心のどこかで安らぎを求めていたんだ。


 きっとアタシは心のどこかでヒーローを求めていたんだ。


 自分をこの殻から救い出してくれる、そんな誰かを――


 ありがとう、明日斗。


 ありがとう、おにいちゃん。




「恋愛がなんなのかよくわかってないし、ひ、必要以上に重くなるかも知れないし、時には怒ったりするかも知れないし……! めんどくさい女だけど、ゆ、ゆるしてほしい」


 アタシは明日斗の目を見て、にぃ、と笑った。


「にししっ、返却不可だよおにーちゃん!」

 


 ――瞬間だった。扉の陰から人影が雪崩のように降ってきたのは。



「えぇ!? ちょっと!? えぇええええええええええええ!?」

「おおおおおおお前らなんでいるんだよ!」


 アタシと明日斗は絶叫する。なんで!? ほんとになんで!?


「いやー聞いちゃった聞いちゃった!」

「バッチリ録音しておきましたよ! すごい! なんかもう色々情報てんこ盛り過ぎてやばいですよ! 新聞部に情報横流しにしましょう!」


「えぇ!? ハルちゃんあすっちゃんのこと好きだったってまじぃ!? き、気づかなかった……」

「お前は鈍いからな洋介……」


「ぼ、僕帰ったらこの話を題材にしたラノベ書きます! 書かずにはいられません!」


 アストクラブの面々が勢揃いしていた。ってなんで!? ほんとになんで!?


「ねぇねぇはるちゃん? えろげってなに?」


「そこも聞いてたの!? ちょっと待って! 状況を整理させてお願いだから! なんでみんなここにいんの!? もう面会時間過ぎてんじゃん!」


「そりゃあなぁ。この病院警備態勢ガバガバだし、面会時間なんてあってないようなもんだしなぁ」


 洋介が言った。ちょっとこの病院どうなってるの!? 責任者呼んでよ! ってアタシもこの病院のガバガバセキュリティに助けられてる身だけど! 今日一緒に明日斗と眠るつもり、だったのに……。


「それにしても」


 切り出したのは大地だった。なんかすごいニヤニヤしている。


「明日斗がオタクだったんだってね! イヤー驚いた驚いた! しかもはるもオタクなんだってね!」

「あーあー! ちょっとやめてよ! あたし、そそそそんなオタクじゃねーし!」


「まぁ気にしないけどね。ボクたちは明日斗とハルが二次元オタクだったとしても、べつに構わないなぁって思うよ。だいたいおれらのグループには翔太って言う、もう徹底的なまでのオタクがいることだしね」


「そうですよ! なんで隠してたんですか明日斗さん! これからはもうオタクとオタクじゃない人間の区別がつかなくなる時代が来るんですよ!」


「いやぁ、あのな。ちょっと待て。お前らまずはここ病院だから静かにしろ。オタバレしたのはかなり動揺しているが、もうちょっと静かにしろお前ら、な」


「「「「「「……………………あ」」」」」」


 アタシ達は唖然とする。たしかにここが病院だと言うことをすっかり忘れてはしゃいでしまった。


「と、とにかく。おれはラノベもマンガもアニメも大好きな、超絶オタクだ。クールで頭脳明晰で超リア充なおれの裏の顔だ。学校中に知らせたかったら知らせてこい!」


「おぉ嘘でしょ! 言い切っちゃうの!?」


 あたしは思わず叫んでしまう。いいの!? ホントにいいの!?


 あ、明日斗がオタバレしてもいいって言うのなら、じゃ、じゃあ


「アタシもどんとこい……。べつにばらしても構わないし」


「「「「「「……………………我々は兄妹の絆を目撃している……!」」」」」」


「「ち、ちげーよ(し)! そんなんじゃねぇ(ないから)!」」


 アタシは否定しようとして、明日斗の声と被ってしまった。


 な、なんだろこれ……。


「つ、つか明日斗、ホントに大丈夫なの?」


「なにがだ? まぁオタバレしたところで大して問題じゃないだろう。なぜならおれは、ハル、お前にだけはオタバレしたくなかったわけだからな」


 そ、そっか……な、なるほど納得。あ、アタシのこと一番ってことなんだね。ふ、ふ~~~ん、そっかそっか。へ、……………………へへっ、めっちゃうれしい。


「見て下さい! ハルちゃんがあんなに顔を真っ赤にしています! これはもうスクープです! 学校中にばらまきましょう! ついでにうつむいて顔を押さえている明日斗さんの写真も、街中にばらまいちゃいましょう!!」


「「お、お願いだからやめてくれ(よ)!」」


 病室に騒がしい声が響き渡る。アストクラブのメンバー全員が揃うなんてまさか思わなかったけど、これはこれで楽しい青春だった。


 見たか、過去のアタシ。


 今のアタシは心の底から笑えている。


 みんなにアタシのすべてを知ってもらって、安心したのかも。


 ケドみんなはそれを認めてくれた。





 こんなに幸せなことはないよね!

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俺の義妹になったギャルがラノベ好きすぎて俺まて゛オタクに戻されかけている件 相沢 たける @sofuto

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