願の行末

桜最中

遥か先

制裁者・・・この世界で起こる犯罪の過半数を占める超能力、アクト犯罪それを取り締まることができる唯一の存在である。

そんな制裁者の試験が今始まった

「第一の試験のルールを発表する

。この試験ではまず前提試験の筆記を受けた者のみが来ることのできるステージだ。誰でいいからペア作れ。ここには偶数人だから全員出来るはずだ。それじゃあ開始」

その合図と共にペアが決まっていく。

「お前聞いたぜ、落ちこぼれなんだってなぁ」

「悪かったな、落ちこぼれで。」

「制裁者になれるのはこの中の8分の1程度なんだ。俺のバイオアクトの餌食になってもらうぜ。」

「わかった。やりゃあいんだろ。かかってこいよ。」

バトル開始、

「んじゃ、始めますか。」

バリッといったような音がした。無詠唱、威力は下がるがタイミングがわからない。なかなかの上級の存在だ。

「輝け、天地を繋ぐ瞬きの柱」

空が呻く、その瞬間、雷が空を貫いた。

(さっきの無詠唱は溜めのような感じかな。もしくは電気で自分の身体能力を強化してるのか。どっちにしても完璧に詠唱してたんだから手の内ばらしてるね。)

「生憎、雷は同じ属性なんでね。輝け、物質同士の綾となれ。」

その時、服が音をならす。乾燥が激しい。雪が積もるなか雪その服は冬服としては優秀だが、戦の地ではデメリットが大きい。

「叩け」

{表面フラッシュ現象}

消そうとしてその火を叩く。その火は服表面を走る。この世界で使える属性は基本的に1つ。そしてその属性に対する耐久は99%にもなる。手の内をばらされたその時から勝利への歯車は回り始めていた。

「チェックメイト」

ここではまだ降参性で最低限の命は保証しなければならない。

念のため用意されていた消火器を向ける。消火完了だ。これにて1回戦は終わりだ。バイオアクトを持ち上げるはダメだとわかった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

情報欄

アクト

魔法のようなもの。本編内の解説の通り1人1つの属性をもつ。同じアクト同士では攻撃が通らない。

バイオアクト

自然の力ををもつアクト。天災の類いとなりうる人物が使う最上位のアクト。基本的な性能は普通のアクトと何らかわりないため同属性にやられることもある。

アクトは人工ウィルスであり、産まれるまでに抗体が出来た者がより多くの魔力と強力なアクトを得られる。抗体が出来ないとアクトの代わりに驚異的な身体能力を誇る。その身体能力は知性も含む。

詠唱

同じ属性なら同じフレーズからはじまる。

雷 輝け

炎 戦け

岩 轟け

風 荒吹け

水 逆巻け

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