この三家には優劣があり、孫家のほうが弊害が大きく、内部の矛盾も多かったのですが、それでも孫家のほうが戦略が乱れているように見えて、まさに最適の諸侯で、安全性も高かったのです。

曹操は雄だから、残念ながら猜疑心が強かったのですが、それでも彼が絶頂に達しないうちは、能力さえあれば、彼に付き合えば、いくら威張っても許されますから、猜疑心を取り除けば、断然、適任です。

肝心なのは、曹操の策士は病死した者が自殺しただけで、捕まった、あるいは殺されたという話は聞いていません。危なそうに見えますが、実際の曹操は部下の保護には力を入れています。赤壁の惨禍でも、策士が捕まったという話は聞いていません。

しかし陳曦には、曹操に疑われない自信がありませんでした。自分の言働や行働は、いくら考えてみても、昔の人とは少し違っていて、つい咎められてしまいます。

最終的には、荀彧のようにわけのわからない空箱一つで自殺するか、郭嘉のように、曹操は何も見て見ぬふりをして、絶対に信用するか、二者択一、賭けますか?

劉備について言えば、この人は今でもよくわからない、こいつはふりをしている、でも、一生ふりをしても本物と変わらない、ある説によると、とぼけ始めた時は、慣れないかもしれないが、ふり慣れた時は、本当ににんにくになります。

要するに、玄徳が偽っていようが、本心であろうが、実際には大差はなく、基本的には一つの結果なのですが、問題は、玄徳の後をついてゆくことの安全が保証されていないことと、最初の十数年が窮屈であったことです。

徐州はいいところですが、守るべき危険はなく、荊州はいいところですが、劉表に押さえられて、四戦の地を守れるようになったときには、荊州は失われ、またたく間に天府の国は疲弊して、まったく運がありません。

ここで陳曦は絶句して、劉備について混ぜる、彼は張趙の戦闘力に関系していない場合は遅かれ早かれ事故が発生して、問題は彼がなくて、張飛のあれはジャンプして10数メートル、地面の1つの穴の戦闘力を踏んで、彼の1つの小隊を打つのは少し問題がありません。

「え~」陳曦はため息をつきました。

「公子がどうかなすったのですか」かたわらに正座して本を読んでいた陳蘭は、不思議そうに我が公子を見ました。

「ただ、誰かを頼ってきただけです」陳曦は笑って言って、自分のこの侍女について隠すことは何もありません、この時のこだわりはこのようです、婢女などは手下よりもっと信用できる。

「わが長兄のもとへ参られませ」陳蘭が何も言わないうちに、陳曦は張飛の大きな声を聞きました。

「ですね……」あなたはこのような神出鬼没なことをすることができ(ありえ)ないでください、1人の大きい男が声もなく歩いて何をしたいですか?」陳曦は白目をむいて言って、彼と今口がよく合うのはこの張翼徳です。

「我々武芸の者は、この人ほどになると物音もなく歩くのが普通ですが、逆にわざわざ物音を立てて歩いていたら、文句をつけることもないでしょう」張飛は、笑って、「子川がお望みなら、漢室の宗親である長兄にお寄りください。」

荒漢のような張飛も繊細なところがあって、陳曦に話題を変える机会を与えませんでした。そして、劉備の最大の看板を引っ張り出しました。

「玄徳公も、考えております」陳曦は、ちょっと遠慮して口を開きましたが、幸い張飛は関羽のように傲然としているわけではありません。関羽なら、陳曦はそんなことは言いません。

「何考えてんですか!」張飛は、陳曦の肩に、大きな爪をかけて、「私の長兄は、漢室を助けたいと志している、一等の偉男です、子川も、私たちといっしょに、そのために努力しませんか。」

「話はもう終わりましたね」陳曦は白目をむいて、「そうですね、玄徳公は今、人がいなくて、地盤がなくて、漢室を助けなければならないのは、口先だけではありません。まず人がいて、この人は民を治めることです。それをやってこそ、天下の英豪と戦える資格があるのです。」

言ってから、陳曦は、張飛にはわからないと思ったのか、ちょっと身振りをして、「ほら、これが旧家の立つ高さでしょう、銭糧人もあります、機会があれば旧家の豪豪から正職になれますが、玄徳公はこの高さで、何もありません、ただ一人の漢室宗親という称号は、まだ宗人府の承認を得ていないので、至難の業といえます。」

張飛の顔はかなり黒ずんでいましたが、陳曦の言葉には反論しませんでした。

「じゃあ、別の話をしてくれませんか」張飛は不思議そうに陳曦を見ました。

「では、まず、今度檄文を発した曹孟徳ですが、この方は、私が大いに期待しています、董を刺してもいけません、檄文を発して、天下の義士と連合して董を討てば、この後は、勝敗にかかわらず、天下に名を馳せるでしょう。

「討董会敗ですか?」あきらかに張飛の心は、曹孟徳よりも、「勝っても負けても」にありました。

「董を討つ目的はなんですか?」陳先生は説明しないで、代わりに一つの質問をしました。

「天子を救い、天下の混乱をなくします」張飛義は雲いました。

「もしも董卓が敗れて、天子を巻き込んで逃げたら……」

「やります!」張飛は、どなりました。

「耳がぶんぶん鳴っているのに、声が大きくて困りますよ。」陳先生はちょっと困ったように言いました。

張飛はせせら笑っていましたが、心の中には、かすかな影がありました。

「更にその他のことを言って、蛇は首がなくてだめで、こんなに多くの道の義士はいつも1人の指揮のがあって、誰が指揮しますか?兵糧、馬は誰が動かすか、各方面の号令はどのように統一しますか。陳曦は更にいくつかの問題を投げて、「最も重要なのは洛陽がもし陥落して、董卓が天子を巻き込んで長安に行ったら、どうしますか?追ってもない、食粮が支持を追いかけ、天子のためなら蒙难、谁が担当。そして一番大事なのは、人には私心があるということです」

張飛は黙っていました。陳曦の言ったことは考えもしませんでしたが、陳曦が言った時、張飛はこれが致命的だと悟ったのです。

「それでは天子は救えません」張飛は、憮然として雲いました。

「そんなことはありません、天子を救うには、まず洛陽に天子の部隊があって、天子を傷めないようにしなければなりません。第二に、董卓の部隊を徹底的に制圧して、敵の犬墻を防がなければなりません。この二つは基本ですが、私どもには何ひとつできません。」陳曦は肩をすくめて、こんな時間に天子を救うなんて夢のまた夢です、といった。