世界を変える者達

東西南北

第1話 旅の始まり

ここはどこだ?

春太は目を擦り辺りを見渡す。

ここは森の中、自分が今どこにいるかもわからない。


「ここは何処なんだ?」


周りに人の気配はない


「俺は何でこんな所にいるんだ、確か家で眠ろうとしてた筈」


家で寝たまでは覚えている

そして気づいたらここにいた

ここは日本なのか?いや違う、空には見たこともない鳥が飛んでいた。


「何だあの鳥?気持ち悪」


元いた世界に翼が四つもある鳥などいない


「異世界なのか?これが異世界ってやつなのか!」


そうここは異世界今までの世界とは違う世界

これから春太の長い旅が始まる


「取り敢えず人がいる所に行こう、このまま迷ってたら餓死にだよ」


春太は行動を始める

森を抜けるために一直線で走る

少しずつ日が落ちてきた早くしないと夜になる


「急げ!夜になっちゃう、夜になったら何が出てくるか分からないぞ」


そういえば俺の情報を言ってなかった

名前は八雲春太、年齢は18歳

身長175cm 体重は66kg

普通の高校三年生だ


「疲れた、結構走ったけどまだ人里は見えないな」


真っ直ぐに走る

冷静に考えて異世界に飛ばされてどうやって生きていこう

住む場所も無ければ金もない


「人里に行った所でどうやって生きていこう?

金もないし家もない」


今後が不安になってきた

仕事とかはどうしよう

この世界を楽しむどころか今は不安しかない


「なんか俺にもチートスキルとかないのかな?

異世界に飛ばされたって事は何かしらチートスキル持ってるのが鉄板だよね。」


そんな事を考えてる暇はない取り敢えず人がいる所へ行かないと

春太は人里目指してひたすら進む。


「何か見えてきた!」


走り続ける事しばらくして何か見えてきた


「あれは町か?いや違う町なんてレベルじゃないぞ!」


見えてきたのは大きな門、そして大きな壁明らかに大きな都市である


「ハァハァ、やっと着いたと思ったらクソでかい街かよ」


大きな門の前には2人の人がいる


「多分門番だろうな、正面からじゃ入れなさそうだな」


門から入ろうとすれば通過のための検査をされるだろう、そしたら身分も証明できない俺は絶対に入れない。


「別の入り口を探すか?でも他に入れそうにもなさそうだな。」


門から行くしかなさそうだ

春太は旅人を装って行く事にした。


「止まれ!」


門番の1人が話しかけてくる

当たり前である


「見かけない格好だな」


もう1人も話しかけてきた


「どうも、すみませんがここを通りたいんですけどいいですかね?」


「待て!ここを通りたければ身分書を出せ!」


予想通りこうなってしまった

身分書なんてあるわけないし誤魔化すか


「すみません私は旅をしているハルタという者なんですけど旅の途中で魔物に襲われてしまって持ち物全て落としてしまったんですよ」


完璧これならどうだ


「なるほど、そうかそれは大変だったな」


この反応はいけるんじゃないか


「ところで王都には何の用で来たんだ?」


ここ王都なんだ


「王都へは旅の途中の休憩に寄ろうと思って」


「まぁいいだろう、通っていいぞ」


やったラッキー


「いいんですか先輩こんな得体の知れないやつを王都に入れて!」


もう1人の門番は反対の様だ


「この旅人から悪意は感じん、純粋に旅の途中に寄ったのだろう」


意外と話がわかる奴だな


「分かりました。貴様の王都通過を許可する」


「ありがとうございます!!」


「王都でゆっくり休むといい」


「はい!」


揉め事になるかと思ったけどそんな事はなく王都に入る事が出来た。

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