第17話 喪失と再会
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マカとチホオオロが津翁と戦っているのと同時刻。
神州を日の神から月の神が見下ろす深夜となったユダンダベアの西に位置する宇賀夜国(ウガヤノクニ)の大きく栄えた都、糸麻(イトマ)の丘の上に建てられた宮殿にて少し老け髪の毛に白髪が混じっている大王が縁側から月を眺めていた。
大王の名は伊穂吹(イホブキ)と言う。
イホブキは重い首をゆっくり動かし月を睨む。すると後ろから静かに左右に角子をし、勾玉を首から掛けている二人の男が来た。
一人はガタイが良く中年のほどの逞しい男で、もう一人は十二歳ほどで肌白く着物には細かい文様が描かれ冠を被っている。
イホブキは二人に気づくとゆっくり振り返りがたいのいい一人の男に声を掛けた。
「——大源熊襲(オホミナノクマソ)。よくぞ来た。それから忌部耳(インベノミミ)も」
がたいのいい男、クマソと肌白い男、ミミは首を垂れた。
イホブキはクマソを見るとゆっくりと口を開く。
「クマソよ。狛村の源氏、源マカに送った使いはいつ戻ってくる。ミミが申したと思うが禍が一刻一刻近づいておる」
「も、申し訳ございません。ユミタレも年頃の男。年頃で可愛くなった許嫁との再会に心が踊らされてしまったのでしょうなぁははは……」
クマソの空笑いにミミが不満げに「お上の御前ですぞ」と小声で叱る。。
クマソは「す、すまぬ遊びすぎた」と言うとミミは幼いながらも大きな声でイホブキに進言した。
「大王。既に月読君(ツキヨミノキミ)の使者より今朝話されたと思われますが、彼らの卜部曰く月の神のお力がなくなって来ているとのことです。今夜、我が忌部(インベ)一族でも占うと伊予島にて良からぬことが起きるかもしれませぬ。——こちらの地図をご覧ください」
ミミは足元に地図を広げる。
地図上で伊予島のある場所が黒く墨が滲んだようになっていた。イホブキもその場に尻をつくと地図を見る。
しかしクマソとイホブキは目を細め眉間にシワを寄せて地図を見る。クマソはミミの脇腹を肘で小突く。
「ミミよ。すまぬがお主は半妖であるがゆえ暗闇は昼の如く見えるが、我と大王には見えぬのだ」
「あ、申し訳ございません!」
ミミはクマソの言葉に咄嗟に気づき頭を下げる。
イホブキが「気にせず見えない分を口で教えてくれ」と口にし、ミミは地図上で見えていることを口頭で詳しく説明する。
ミミが説明を終えるとイホブキは少し考えながら口に出していった。
「なるほどな。クマソよ。すまぬが伊予島に向かってくれ。ミミ、お前も同行だ。お前は先の世を見通せる犬妖怪と人との間に生まれた半妖。そして幼いながら当主の座を継ぎ逞しくあるからな」
イホブキの言葉にミミは喜びが隠しきれない声で「あ、ありがたきお言葉!」と口にした。
一方クマソは驚きつつも頭を下げるとミミを見ながらイホブキに進言する。
「大王。伊予島へは我と配下の卜部(ウラベ)が参ります。ミミはここに残した方が良いでしょう」
クマソの言葉にミミが驚くが続けて話す。
「忌部(インベ)の一族の中でもミミは逸材です。道中賊に襲われては元も子もございませんので大王のそばが安全で役立ちますでしょう」
イホブキはクマソの言葉に一度俯き「——クマソがそう言うなら致し方なしか」と言った。
「お前は攻めより守りが強い。だから朕の護衛をさせておるのだ。心配することではない」
「あ、ありがたいお言葉!」
クマソはミミより子供じみた興奮した声で頭を下げた。
イホブキはその反応に嬉しそうに微笑むと振り返り月を再び見た。
——何か月より嫌な気が感じる。
イホブキは心の奥底で静かに思いを寄せた。
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私、源マカはチホオオロさんの協力して津翁と戦った。そして津翁は死んだ。
チホオオロさんはしばらく私の胸の中で大泣きをした後、眠りについた。
私はチホオオロさんをおんぶして祠から出て暗い山道を登って天河村に戻った。
そして村に戻り宮殿に入ると兵士たちがびっくりした様子で私たちを見る。
それもそのはずだ。私の右足はもう治っているけど血の後は治っておらずさらにチホオオロさんはたくさん泣いたせいで顔が真っ赤だ。
その後兵士たちは侍女を呼び、チホオオロさんを侍女に預けたあと宮殿からチホサコマさんが出てきた。
チホサコマさんは私の反応を見て察したのかあまり喜んだ様子を見せずただ私の目だけを見た。
「マカよ。その様子、失敗したのか?」
「——分かります?」
「まぁいい。詳しく話せ」
私はチホサコマさんに祠で起きたことを全て話した。
津翁に取り憑いていた謎の女性『阿波波(アハバ)』についても話した。
チホサコマさんは少し考えたあと私を見る。
「とりあえずマカよ。今日は休め」
「——分かりました。あ、あのツボミさんは?」
「我が話している途中で寝よったわ」
「え、ええと申し訳ございません」
「謝るな。とりあえず今日はもう宮殿で休め」
私はチホサコマさんに無理やしそう言いくるめられると後ろからやってきた兵士に寝床に案内された。
私は中に入ると荷物や武器を置いて静かに寝転ぶと着物を上に被った。すると枕元に置いていた勾玉が青白く輝く。
それを手に取ると勾玉からこの場にはいないカグヤの声が聞こえた。
カグヤは今日忙しかったのか眠そうな声をしている。
『マカ。最近守ってるね。最初は全く守らなかったのに』
「ごめん。で、どうしたの次は」
『津翁は倒せたの? 倒せたのなら三日間起きっぱなしのナビィを今いる場所に送るけど』
「——まぁ、津翁は倒せたよ。被害が出る前にだけど……」
『だけど?』
津翁を倒した後のことは伝えるべきかな? もし伝えなかったらおいおいナビィさんにドヤられそうだな。
最初に話してくれって言いそうだし。よし、さっさと話すか。
「あのねよく聞いて。津翁は悪い神様ではなかった。単純に幼かっただけだったの。それを私は——私たちは知らずに恐れて殺してしまった。私は耐えれているけど族長の方は耐えれてないの。もしかしたら心をすり減らして死んでしまうのかもしれない」
『——津翁は悪い神様じゃなかったんだね』
カグヤはボソッと呟くと近くで寝ているのであろうナビィさんを起こす声が聞こえてくる。
さっきの起きっぱなしとはなんだったのかを一言言ってみたいけどやめよう。
その後カグヤは私に『ナビィに変わるね』と言うと話す人の声がナビィさんに変わった。
『ワタシの声は聞こえてますか? 多分聞こえてますよね。津翁を今倒したということは天河村ですねすぐに向かいます』
「え、もう真っ暗ですよ!?」
『大丈夫です。私が旅をしていたのを知っていますでしょ?』
そういえばナビィさんは旅をしていたな。
ならいいのか? だけど何かが起きてからでは遅いんだけど。
「分かった。取り敢えずその勾玉は持っていってくださいね? 何かあればすぐに向かいますので」
『あらあら。心配ありがとうございます。勾玉はカグヤさんに返しますので後はお二人で会話をしてください』
ナビィさんの声はすぐに遠のくと、カグヤは呆れたため息を漏らした。
『ナビィは賢すぎてすぐ話を終わらす……』
「不満なの?」
『不満じゃない。むしろカッコいい。あそこまで冷静に判断できるなんて少し憧れる』
「——そう。ならかぐやにとって私は?」
『えーとマカはお姉ちゃん? 街に出てたまに帰ってくるとか言って全く帰ってこないお姉ちゃんみたいな感じ』
「——なんかごめん」
心の奥が痛くなる。
カグヤを最近疎かにしているから狛村に帰ったらとことん可愛がってあげよう。私はそう心に決めカグヤとのきょんやの会話は終わった。
——津翁を倒して次の日。
ゆっくり目を開けると枕元に綺麗な装束を纏ったヒルコさんとその横には中年の女性セリさんがいた。
ヒルコさんはぎこちない笑顔で私に顔を向けると代わりにセリさんが話し始めた。
「マカ様。チホオオロ様が今朝起きてから無心でご飯を食べていないのです。何が起きたのかを話してくれませんか?」
「——」
やっぱり心をすり減らしていたか。
私は起き上がり着付けをした後ヒルコさんとセリさんに事細かに説明した。
ヒルコさんはしばらく考えてセリさんを見る。
「セリ。津翁様が子供みたいな神様という話はありました?」
「——確か古い言い伝えでは夫婦の神が天地開墾をした時代に死産した赤子の一部の肉片であると聞き覚えがあります」
——なるほど。もしそれが本当となると津翁はその死産した子の自我の可能性もあるわけか。
だけどそれよりもチホオオロさんがとにかく心配だ。
あのままにしているといつか死んでしまってもおかしくない。
「あのヒルコさん。チホオオロ様の元に行ってもいいですか? そばにいてあげないと……いけない気がするので」
ヒルコさんはすぐに首を横に振った。
「マカ様。あの子は族長です。甘やかさなくても理解できます。族長としての彼女の決断を待ちましょう」
「ですが!」
私が何かをいようとすると私とヒルコさんの間にセリさんは手を伸ばした。
「お二方。取り敢えず朝食を。飯時の口論は食の神々への冒涜ですぞ」
セルさんの言葉に我に戻ったのかヒルコさんは喉を唸らせると改めて落ち着いた口調で私に話した。
「——マカ様。取り敢えずご飯を食べましょう。それで食べた後は部屋を覗き見しましょうか」
「やっぱり気にしてるじゃないですか」
ヒルコさんは私の言葉に軽く微笑むだけだった。
——————。
それから私とヒルコさんは二人でご飯を食べチホオオロさんがいる部屋に向かった。
ヒルコさんは私を見ると何故か笑った。
「あの、私の顔に何かついています?」
「いいえ、チホオオロのことを心配してくれて嬉しいのです」
「——ちょっと色々ありましたからね」
チホオオロさんは私のことを友人と見てくれると言ってくれた。歳が近い友人が少ない私にとってはとても嬉しかった。
大切な友人を守るのもまた友人の勤め。そう私は考えている。すると目の前の曲がり角からひどく落ち込んだ顔をしたチホオオロさんが出てきた。
チホオオロさんは私を見ると少し首を傾げながら「あぁ、マカ様」と口にした。
「マカ様。昨日はお恥ずかしいところをお見せしました」
「いえ、良いんだけど。その、私こそごめん——」
あ、ついタメ口で話してしまった。振り返るとセリさんが今にでも噴火を起こしてもおかしくないほど顔を真っ赤にしている。
チホオオロさんはセリさんに気づくと少し言いずらそうに口にする。
「セリ。構いませんよ。マカ様にそう命じているので」
「なら良いのですが」
セリさんは諦めたのか顔を真っ赤にしたまま息をのむ。
するとヒルコさんはチホオオロさんに近づくと悲しみを分かち合おうとしているのか手を握った。
「悔しい?」
ヒルコさんの言葉にチホオオロさんは耳を動かす。
「——悔しいです。姉様と兄様に迷惑をかけず村の災難を回避しようと探りそして津翁様を倒した。それだけでしたらまだ我慢ができました。致し方ないことだとして祀ります。ただ……」
「ただ?」
チホオオロさんはヒルコさんの手を振り解くと一際大きな声を出した。
「あのアハバだけは許しません! 津翁様を内部から苦しめ復活を早めさせるなどをして村を滅ぼそうとしたのです! あの女の存在に気づいていたら神酒を飲まして封じるだけで済んだのです!」
ヒルコさんはチホオオロさんのその言葉に嬉しそうに微笑む。
「なるほど、そんなに悔しかったのね? ならどうしたいの?」
「とりあえずアハバは禍の神がどうとか話してました。今後は禍の神について調べます」
ヒルコさんの言葉にチホオオロさんは真剣な眼差しを見せると着物を強く握りしめ腹から声を出した。
——禍の神。
「禍の神って確か太古昔に封印される前に祟りを振り撒いたんだよね?」
「えぇ、そうなんですが天人との関係がありそうなんですよね。昨晩少し落ち着いた頃合いに気づいたのですが、何故天人が津翁と戦うのを阻止しようとしたのかが不自然ではないですか? 剣の覚醒を防ぐのもあると思いますが——むしろなぜ覚醒を知っているかが疑問です。そもそもの話、月の神は大人しくお優しい神様です。その神の使者が人を襲うなんて……」
チホオオロさんは早歩きで私に詰め寄る。
「月の神に禍が取り憑いている可能性はあるとは思いませんか?」
「チホオオロ、そうだとしたら真っ先に世界を滅ぼすはずです。一人の子供を連れ去るのでしたら単純に天地の神の喧嘩ですよ」
私が困惑しているとヒルコさんが変わってチホオオロさんに落ち着いた口調で反論した。
ヒルコさんにはやはり逆らえないのかしばらく考えた後、チホオオロさんは諦めたのか肩の力を抜いた。
「分かりました。ヒルコ姉様の言う通りなのかもしれませんが念には念をですので。では、私は勤めがありますので」
チホオオロさんは後ろに下がると一礼してずっと後ろに待機していた侍女と共に私とヒルコさんの後ろに進んだ。
ヒルコさんはチホオオロさんは見えな口なった時私にしか聞こえない声で「——そもそも月の神の使者は斬れないはずですので斬れるのでしたら——」と言った。
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その後ヒルコ様と別れて宮殿から出た。宮殿から出ると外は少し地面と屋根に雪が積もっているが暖かい。
あ、そういえばセリさんの家にいたあの男の子はどこに——。
そう思っていると後ろからずしっと重みを感じ「マカ!」と子供の声が聞こえた。
ゆっくり振り返ると私の足に嬉しそうに尻尾を振り回す男の子と男の子の後ろにこの子を追いかけて来たのか二人の兵士がやらかしてしまった表情を浮かべている。
「あ、もしかしてユミビコくん?」
「うん!」
男の子、ユミビコは嬉しそうに声を出す。
一人の兵士が私に近づくとすぐに頭を下げる。
「マカ様申し訳ございませぬ! ささ、ユミビコ。マカ様から離れて?」
「やだ! 男児たるもの貴人を守れってセリお母さんが言ったもん! だから守ってるの!」
「いやいや、マカ様の場合は護衛なくても大丈夫ですよ」
「むーやだ! 守る!」
ユミビコのわがままに兵士が困惑する。
私もそういえば小さい時、ヤトノスケが私を守るんだって年下なのに言ってタキモトさんに怒られてたな。
しょうがない、ここは大人の対応をしよう。
「大丈夫です。この子多分遊び相手を求めているだけだと思うので。少しだけ、市を回るだけですので良いですか?」
兵士はしばらく悩んだあと「まぁ、迷惑をかけているわけではないので大丈夫か……」と口にした。
よし、許可をもらえたし行こうかな。
「じゃユミビコくん。市の案内お願いしても良いかな?」
「うん! 任せて!」
ユミビコは元気な声を上げると走り始めた。
私も少し駆け足で彼の後ろについていった。
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それから市に着き、ユミビコに案内してもらった。
ユミビコはセリさんに教えられたのか主に女の子が好みそうな品を紹介してきた。例えば会の首飾りそれからかんざしや薬草。
薬草はなんでだと考えたけど後で聞くとどうやらセリさんが愛人が怪我をした時に助けれるようにと口にした。
私は楽しそうに歩くユミビコの後ろを歩きながら市を見渡す。
天河村の市は相変わらず賑やかで、不思議と津翁を倒す前より栄えている印象だ。
すると何を思ったのかユミビコは振り返るとキョトンとした顔で私を見る。
「そういえばマカはなんで旅してるの?」
「どうしたの急に?」
「ふと疑問に思ったの。なんでバタバタ色々なところに行くのかなって」
いや、なんていえば良いのかな。天人なんて難しい話だし……ちょっと短く嘘でもないことにしよう。
「大切な人を守るための旅かな。守るためにはまだまだ足りない。それを補うための旅をしているの」
ユミビコは相変わらずのキョトンとした顔で首を傾げている。まぁ、そのぐらいの歳の子には難しい話か。
私は膝を曲げてユミビコと同じ視線になると頭の上に手を乗せた。
「君も大きくなればわかるよ。守りたい人を守ることの大切さ。それは簡単そうに見えてかなり難しい。宗介さんほど強くても難しいよ。君にはできるかな?」
ユミビコは私の言葉にしばらく考えた後明るい笑顔になると腹から声を出した。
「出来る! セリお母さんやヒルコ様を守るの! そしてマカ様も! 赤髪のお姉ちゃんも!」
「そう、ありがとうね。——ん? 赤髪のお姉さん?」
——あ、思い出したツムグさんだ。
私は天河村に囚われたままのツムグさんの存在にようやく思い出した。
目の前ではユミビコが嬉しそうに歌っている。するとユミビコは私の顔を見ると驚いた顔を浮かべて私の方に指を差す。
「赤髪のお姉ちゃんだ!」
「え?」
ユミビコの声と同時に背後から殺気を感じる。まるで蛙人のアマさんと一緒に初めて妖怪と戦いにいった時に凍えた背筋の感覚に似ている。
ユミビコは相変わらず嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる。
すると私の後ろでおどろおどろしい声が聞こえる。
「マーカー?」
あ、ツムグさんの声だ。よし、覚悟を決めよう。
試しに振り返ると鬼の形相でこちらを見ているツムグさんと何故かいる大音部のオトシロさんがおり、こちらを見ると手をあげて「久しいなマカよ」と口にした。
「あ、あーオトシロさん。お久しぶりです……」
「マカ! 貴様だけは許してなるものか!」
次の瞬間無視されて堪忍袋が切れたのかツムグさんは声をあげて飛びかかってきた。そんな時咄嗟に腹を蹴るとツムグさんは後ろにいるオトシロさんの腹に吹き飛ばされる。
あ、怒ったかな?
ツムグさんは満足したのか大笑いすると私を見て微笑む。
「とりあえずマカ。次は剣の覚醒だね?」
「——は、ははは」
どうやらツムグさんにはお見通しのようだ。
これから剣の覚醒に向けての冒険が始まりそうだ。
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