コスパ最強!
ぽろん
第1話 コスパえぐいぜ
私は先ほどある店舗に夕食を食べに行った。
旦那から家を出ていけと言われたので、素直に従った。
金もないし、お腹膨れてコスパ最強の店は無いかスマホでググった所、ある店舗がヒット。
車を走らせてその店へ向かう。
なんで祝日なのに喧嘩をしなくてはいけないのか。
子供の事で意見の相違が発生し、喧嘩してしまった。
お陰でお腹が空いた。たくさん食べてやる。と意気込んでるとその店が見えて来た。
そう“松の屋”だ。
松屋は牛丼のお店で有名だが、松屋に併設して松の屋というとんかつや唐揚げ定食も販売する店舗も入っている。
私が目をつけたのは、とんかつ5切れ、お味噌汁も付いて、尚且つご飯も小盛り?(間違ってたらすみません)から特盛まで一律で税込590円だ。
もちろん私は特盛一択。
というか、その他のとんかつ定食売ってるチェーン店はあるが、値段は安くて700円から1000円という設定のお店が私の地元には多い。
そんな中590円でお味噌汁やキャベツ、ご飯特盛というのは私にとっては嬉し過ぎるのだ。
しかも、一部の松の屋ではご飯おかわり自由らしい。いやもう天国かよ。大食いの私にとっては毎日でも来店したい、まさにオアシスの様な所だ。
一応私が訪れた店舗はごはんおかわり自由か調べてみた。うん、おかわり自由だ。
だが、店舗に入ると夕食の時間だけあって混雑していた。
まあ、特盛ご飯頼んだし、おかわりはしなくても良さそうかな、、と考えて、とんかつ定食が出来上がるのを待つ。
着席して大体10分くらいで、私の食券番号が呼ばれた。このお店はセルフなので自分で定食を取りに行くスタイルだ。
とんかつを見ると、それはもう綺麗な上がり具合だ。
衣は剥がれておらず、尚且つ脂身と肉のバランスもちょうどいい。
一口齧ると、肉の脂がジュワッと口の中に広がる。しかも、肉質も柔らかく子供でも噛み切れる柔らかさだ。
とんかつソースは恐らくシナモン系?香辛料が香るとんかつソースで、辛子をちょこんと付けて食べると、口の中で旨みのハーモニーがもうたまらない。
すかさずご飯をかき込む。
無理だ、ご飯を食べる事を辞められない。
このままだとつっかえてしまうと命の危機を感じたので、お味噌汁を啜る。
うん。お味噌汁も優しい味がして美味しい。
キャベツも忘れてないですよ。
卓に備え付けのごまだれをキャベツにかけて、パクリと食べる。
私はドレッシングの酸味とかが苦手で、生野菜の状態のまま食べる事がしばしばある。
でも松の屋のゴマだれはこれもまた優しいごまの旨みが広がり食べやすい。
着席して20分後には、ペロリと完食した。
美味しかった...お腹ももちろんだがコスパも良いし、味も値段以上だった。
そして、お店を出て車に乗り込む。
寒いし、このままふらつくのは無理だな。
何より金がない。
めんどくさいけど家に帰るか。
旦那とは口を聞かずに過ごせばなんとかなるだろうと思い、重い車を走らせるのであった。
お終い
コスパ最強! ぽろん @091121
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
お電話ありがとうございます。/ぽろん
★2 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます