103.チョコレートの味を決めます

 チョコレートといっても種類は数えきれないほどある。大まかに分けると、ダーク、ミルク、ホワイトの三つに分けられる。


 ダークチョコレートは乳製品が入っていないチョコレート、ビターチョコなんていわれている。砂糖を多めに加えればスイートチョコなんていうね。簡単で安上がりなチョコレートだ。十分に美味しいと思う。


 ミルクチョコレートはダークチョコレートに脱脂粉乳や全粉乳を加えて味をまろやかにしたチョコレート。いつも食べている味、これぞチョコレートってやつだね。


 ホワイトチョコレートはカカオマスを使わずにココアバターと乳製品などで作るチョコレート。凄く美味しいのだけど、ココアバターを作るのが非常に面倒。


 一般に売るのはスイートチョコレート、少し高級志向でミルクチョコレートといったところかな。


「向こうではナッツ系が豊富にあると報告書にあります。ナッツを入れたチョコはどうでしょう?」


 それはいい考えだ。アーモンドやマカデミアナッツはチョコの定番だし、ナッツ系は安価に手に入る。庶民向けのチョコにはちょうどいい。


「高級チョコとしてウイスキーボンボンはどうかな~?」


 それもいいね。


「高坂さん、作れる?」


「型さえあれば問題ないですね」


 ウイスキーボンボンの中身はウイスキーをそのまま入れることはない。薄めて入れるのが普通だ。なので考えた。


「アルコール度の低い物と高い物を作るのも面白いかもね」


 向こうのお酒はエールやワインが一般的。酒精の強いお酒はまだ見たことがない。甘いチョコを食べるとキツイ酒精でガツーン! と来る。向こうの人にとってはなかなかに衝撃的だろう。


「レーズンチョコなんてどうでしょうか? 私、好きなんです」


 高坂さんからもアイデアが出た。ドライフルーツなども豊富にあるようだから探せばあると思う。


 チョコレートの型はパトリックかハンスにどこかで作らせよう。


「じゃあ、チョコの型を作らせるからデザインをよろしく」


「みんなで考えてデザインするよ~」



 翌日、みんなで友人から紹介してもらった、古着のリサイクルを扱っている会社の倉庫に来た。


「男女、大人子ども用には分けてありますので好きなだけ選んでください。すべてキロ売りになります。中にはブランド物なんかも混ざっていますので、見つけたらラッキーです」


 と言われても、この中から探すの?


「凄い量ですね」


「これは大変だよ~」


「美紅は大人の女性用。アイリスは男女の子ども用。俺は男物を探す。文字が書いていない物を選んで、手当たり次第にトンパックに詰め込んで」


 柄はいいけど、文字があるのは気にしたほうがいいだろう。生地については諦めた。プラスチックのボタンも気にしないことにした。あとは手あたり次第に袋に突っ込むだけ。ブランド物なんて関係がない。


「了解しました」


「頑張るぞ~」


 カカオやサトウキビが採れる地域のようだから、亜熱帯から熱帯地方だろう。なので、冬物の服は除外。薄手で丈夫な生地の物を選んでいく。


 ジーパンが結構あるけど、熱帯地方だど暑くて着ないかな? でも、丈夫で長持ちするんだよなぁ。などと考えながら、袋に放り込んでいく。Tシャツ、ロンティ、シャツ、変わったところで帽子もあるので入れておこう。


 タオルやバスタオル、タオルケット類もなぜかあるので、別の袋に入れていく。


 二時間かかけてトンパック六袋分を集めた。これだけ買って五十万しなかった……。


 帰りに頑張ったので回転寿司を食べて帰った。合計四百八十二皿、その内二十二皿が俺。二十二皿だけど、ポテトフライとプリンも含めて。


 お店の人も驚いていた。美紅とアイリスは店内に飾るからといって、食べた皿を前に写真を撮られていた。この店の最高記録らしい。この店じゃなくても一人で二百皿以上食べる人なんて、そうはいないと思う。さすが、フードイーター。


 田端のおっちゃんから問い合わせがきている。不揃いの野菜や出荷調整の野菜が結構な数あるそうだ。どのくらい引き取ってくれるのかという問い合わせだ。


 キャベツ、ニンジン、白菜、ゴボウ、長ネギ、ホウレンソウ、レタス、カブ、変わったところではシイタケ、マッシュルーム、春菊なんかもだ。


 作らなければ売れない。作りすぎても売れない。農家って大変だね。


 全部買い取ると返答した。農協に卸す値段の半額で交渉成立。本当にいいのか聞かれたので問題ないと答えた。現状で十トントラック十台分くらいになるらしい。


 田端のおっちゃんにはすべて買い取るので、どんどん送れと言ってある。こちらはいくらあっても困らない。難しいかもしれないけど、野菜だけでなく果物も欲しいと伝えてある。傷物とかあると思うんだよね。


 ミシンの修理も進んでいる。手の空いているメイド隊や会計係のティナとエレナにも手伝ってもらい修理を進めている。


 前回同様、半分以上が動かない。使える部品を選別してさび落としをして予備部品にする。天板の木版も壊れているのが多いので、ネットで材木店を探して注文。前回、直した物もすべて新しい天板に交換した。


 現状、完璧に直った物は七十二台。もう、必要ないかな? もう二百台ほど届く予定なんだけど……。


 小さな工房のつもりが工場並みに台数が揃ってしまった。


 まあ、大は小を兼ねるというから、いいか?







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